※幼稚園取材時、手を繋ぐ子らの撮影をさせてもらいました。
幼稚園の窓の制作, 決まったのは11月。
日本青年館ホールの11個の灯り納入が6月。
その他新築される方からやお取扱いのお店からのご注文品、
成人式の内祝い、初節句のご依頼等々
諸々立て込んだ厳しい状況のように思えるのですが、
幼稚園のパネル納入2月の作品ご依頼を
妻は受けることにしました。
※取付場所の踊り場の窓は82cm×154cm。
今までは大型作品のご依頼の場合、他の工房を紹介してきましたが、
今回は左右半分ずつの制作が可能でした。幸いでした。
正直な所この仕事は、私にとっては特別でした。
妻が受けてくれたのは、私にはとても嬉しいことでした。
園長さんは私の大学時代のグリークラブの先輩で
「伝説のテナー」と言われた方でした。
学生時代あんな風に歌えたらと、
憧れ、練習に励んだものです。
そんな先輩のお役に立ちたいと思っても、
ステンドを作るのは妻です。
いつも子どもたちのことを頭に置いている妻、
作ったステンドが子どもたちといることが幸せだという。
そんな気持ちも働いたのでしょうか。
※園を訪ねて相談しながら、モチーフが決まっていきました。
それから妻は時間を見つけて園を訪ねて取材したり
園と図案の打合せしたり。
5度の園とのお打合せを経て、ようやく図案がかたまりました。
※5枚目が最終図案となりました。
その間に私の母が亡くなり、妻も私の田舎に滞在。
何日もステンド作業の全く出来ない期間もありました。
思うように時間がとれず、制作予定はかなり遅れ、
妻はかなり焦っていました。
そこで晦日大晦日は思い切ってステンド最優先。
何とか大晦日の夜に型紙ができました。
これが終わるとガラスカットの作業に入ることができます。
型紙のピース一つ一つに番号がふられます。
思った以上に多いピースを見て
“ピースは全部でいくつ?”
と妻に聞いたら、
“お父さんの誕生日の数字!”
と言うので、“514か?”と聞いたら
“そう!”
と言ったあとすぐ
“あっ、2個それより多い!”
とのこと。
結局私の誕生日とは関係ありませんでした。
ようやく少し先が見えました。
妻はほっとしていました。
私もほっとしました。
厳しい日程の中、体調をこわさず、
何とか期限内に完成出きるようひたすら願うのみです。
(2016.1.3 記)