心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

No.244 お孫さんのための写真立て2作品

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今度1歳と3歳になるお孫さんのいる息子さんご夫婦への

贈り物の相談を受けた妻は

「写真立てはどうでしょう?」

そして、お孫さん自身の記念にとお誕生日と干支、

それにお嫁さんの実家の岡山で生まれたので

桃太郎のお供をモチーフにして入れました。

お猿さんやワンちゃんなど賑やかな

楽しい作品になりました。

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また、偶然にも他の方からも、

お孫さんの七五三のお祝い用に

写真立てのご依頼がありました。

こどもの日と山形の七五三前撮りに合わせての

お祝いプレゼントとのことでした。

作品のモチーフはリクエストいただき制作しました。

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この作品を撮影していて、

私はあまりにかわいい作品に思えて、

2ヶ月前に妻や孫達と行ったリス園で購入したオコジョを

写真枠の中に登場させたくなりました。

オコジョ、登場!!

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お孫さんのもとに届けられるとうかがって作る妻も、

楽しそうでした。

完成後これら2作品は、

それぞれのお孫さんのところにと届けられました。

 

不思議なもんです。孫は…

そうそう、私のところの孫の一人は、

連休中にひとりでお泊まりにきましてね。

妻とスマホをのぞいていて突然孫が言ったんです。

「ステンドグラス作家って、大げさじゃない?」

妻の紹介記事を見た孫の言葉に

「そうだね。何て言えばいいかなあ?」

と私が聞いたら、

「んー、ステンドグラス作る眼鏡のおばあちゃんかなあ」

そんな何気ない孫の言葉…

それなのに孫への愛おしさがわくんですよね。

不思議なもんです。

 

(2019.5.5 記)

No.243 吉祥寺パレント「春のフェア」作品紹介

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春のフェアの作品紹介です。

 

 《水仙シリーズ》 

如月の 

ふと北風の止んだ道ばた

陽だまりの中に黄色い水仙2輪

もう春ですねえ

どうして今まで作らなかったんでしょう?

そう言って妻は、この春、たくさんの春を水仙にもらいました。

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2WAY行灯 H13.5cm  ¥100,000

 

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ミニランプ  ¥60,000

 

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行灯(大) H18cm ¥200,000

 

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お休みライト H9cm ¥20,000

 

《鷺草(さぎそう)シリーズ》

鷺草伝説の残る浄真寺に妻と二人で訪ねました。

伝説は語り継ぐ人々の思いと願いなのでしょうね。

死しても尚飛び立とうとする鷺の伝説にふれ、

鷺草は一層愛しいものになりました。

No.100 鷺草乃原(さぎくさのはら) - 心に灯るあかり *あとりえ 悠*

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キャンドルホルダー(LEDライト付き)¥18,000

 

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2Lサイズパネル ¥60,000

 

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「鷺草の灯り」 H13.5cm ¥100,000

 

福寿草シリーズ》

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福寿草の灯り~紅」 H16cm ¥200,000

 No144 迎春 福寿草のアロマランプ~紅 - 心に灯るあかり *あとりえ 悠*

 

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「雪牡丹の灯り」 H18cm ¥260,000

No.237 雪牡丹の灯り - 心に灯るあかり *あとりえ 悠*

 

 

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「天使と星のランプ」 H9cm W12.5cm

ブルー¥55,000  ピンク¥65,000

 

《雪うさぎシリーズ》

てんてんと

雪の世界に残るうさぎの足あと

どこまで続くのかなあ

歩むうさぎの先に

かすかに見えるうさぎ

向かい合ううさぎに

人は何を想うのでしょうね

No.59 雪うさぎ - 心に灯るあかり *あとりえ 悠*

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「雪うさぎのゆらゆらランプ」

H13.5cm  ¥80,000円

  

《紀ノ川薔薇文様シリーズ》

2013年に紀ノ川市に新居を建てる方からのご依頼を受けて、現地のモチーフを探して高野山を訪ねました。高野山霊宝館で出会った室町時代舞楽衣装に妻は感動。繊細で美しい薔薇文様!以来、薔薇文様は妻の作品の大切なモチーフになりました。

No.60 紀の川~薔薇文様のパネル~ - 心に灯るあかり *あとりえ 悠*

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「紀ノ川薔薇文様の灯り」H18cm
 フリーモントピンク被せ ¥200,000

 

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「薔薇文様のミニアロマランプ」 H13.5cm ¥80,000 

 

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「紀ノ川薔薇文様の灯り」 H18cm ¥250,000

ベースの硝子はフリーモントピンクオパック

 

《薔薇シリーズ》

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「薔薇の灯り」H18cm ¥240,000

翡翠色のフリーモントの硝子に透かし模様を彫りました。

 

f:id:you3113:20190420003929j:plainサンキャッチャー 9cm¥15,000 

サンキャッチャー 小 ¥5,000~

 

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 キャンドルホルダー ¥15,000

 

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アンティークガラスの小皿 (8cm)

モチーフはサンドブラスト彫刻 ¥6,000~8,000



《ココペリシリーズ》

ココペリが笛を吹くとね

地面から緑が吹き出し

花が咲き 木々は生い茂り

動物たちに子どもが誕生するんだって!

ネイティブインディアンの精霊のココペリ

ひとが生きる上で大切なものとはなあに?

ふと考えます

No.2 ココペリのあかり - 心に灯るあかり *あとりえ 悠* 

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「ココペリのドームランプ」H16cm  W15cm  ¥100,000

 

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キャンドルホルダーH8cm ¥20,000

小皿 ¥6,000 

スワロフスキーチャーム ¥2,500

 

《特別展示》

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「W.モリスのルリハコベより」

 

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「紫陽花ボール」

 

(2019.4.20 記)

No.241 水仙の灯り&吉祥寺パレント「春のフェア」ご案内

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弥生間近の冷たい風のなか

路傍の水仙

春の訪れを教えてくれました

 

そんな頃

妻は「水仙の灯り」を

作りはじめました 

 

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桜の開花に合わせるように

できあがりましたよ

水仙の灯り」

 

春ですねえ 

 

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吉祥寺パレント春のフェアのご案内です。

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パレントのフェアは今回が11回目。

7年目になります。

店主の方やお客様のお陰です。

ありがたいことです。

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今回紹介の「水仙の灯り」は、

このところオーダー作品作り中心のなか

ようやく作った自分のための作品です。

自分が作りたいものを夢中で作った妻の喜びが

伝わってきました。

作品を生み出すって、

いいんだなあと私は思いました。

 

お時間ございましたら、

どうぞお越しくださいますようご案内申し上げます。

(2019.3.30 記)

No.240 生かされて紡ぐ「あとりえ悠」作品~其の3

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「桜うさぎ」制作2009年

 

 2007年秋、

妻はユザワヤフレンドクラブというSNSに加入し、

投稿作品や季節のコンテスト出品作品作りに

没頭するようになりました。

外に出るのがまだ苦手な頃です。

妻はよくパソコンに向かっていました。

 

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「ココペリのランタン」(制作2008年)

ココペリを教えてくれたのもお仲間の方です。
 

いつもパソコンに向かっているように見えた妻に、

仲間ができました。

仲間はパソコンを通して外の風も妻に運んでくれました。

アメリカのココペリってこんなの…

 

 

やがて、「お友だち」のグループ展に妻は出かけました。

パソコンは人を外に連れ出すものだ知りました。

 

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「花影」ユザワヤ創作大賞金賞  (制作2008年)

妻の大賞受賞のお祝いの場をみんなで設けてくれました。

わざわざこのような場を設けてくれてと、

帰りのドアを開けたとき胸が熱くなって困りました。

 

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妻が人生最初で最後との思いで取り組んだ個展。

2009年5月に開催。

妻の第1回個展。

そろそろオープンかと会場ドアを開けて驚きました。

ずらりと並んだご婦人方の大集団!

駆けつけてくれたユザワヤフレンドクラブの方々に、

妻と二人で感激しました。

 

妻はもの作りを通してのお仲間のみなさんに、

作る意欲、生きる意欲をいただいている。

私にはそう思えました。

お仲間どうしで呼び合うのは、いつもハンドルネーム。

妻の名前はPOLOさん。 

 

ユザワヤフレンドクラブのお仲間お一人お一人に、

心より ありがとう!です。

お陰様で、

POLOは今日も精一杯元気にやっています。

(2019.3.14 記) 

No.239 小さな灯り~舞い降りる天使

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天使

舞い降りる


お幸せにね 

 

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「娘の結婚のお祝いです。よろしくお願いします」

お母様が春に嫁がれるお嬢様と一緒に

我が家に来られました。

お嬢様は、すでに作品イメージをもたれていて、

我が家の展示作品50点程を

妻といろいろ話しながらご覧になり、

すぐに形状、色を決められました。

使う硝子も実際の硝子を見ながら妻と相談していました。

 

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お母様が何気なく話す娘へのささやくような一言に、

私は母の嫁ぐ娘への深い思いを感じました。

 

ご結婚、おめでとうございます。

 

舞い降りる天使と星のランプ 、

できましたよ。

 

(2019.2.26  記)

No.238 生かされて紡ぐ「あとりえ 悠」の作品~其の2

  其の2

 

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「青い藤」(2004年制作)

田中さんが最初にお求めくださった作品

 

15年程前、妻が所属するステンド教室の作品展。

妻の「青い藤」を気に入ってくださった田中さん。

生徒作品が求められるとは考えもしなかった頃。

さらに、

今度家を建てたら、またお願いね。

 

その後、妻は母の介護から休職、体調を崩しての退職…

ステンドを作ることのできない日々が続きました。

作品展で声をかけられてから3年過ぎて、

突然の田中さんからの連絡。

ようやくお家ができます。

お約束のように新居には妻の作品が欲しいとのこと。

 

自信を持てない妻に田中さんが言いました。

あなたの感性が好き!

見なくてもあなたの作品、すべて好き!

妻はどんなに励まされたことでしょう。

数年間で19点の作品を田中さんにお納めしました。

 

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胡蝶蘭」(2007年制作)

田中さんのご主人の好きな「胡蝶蘭」です。

宮大工さんがパネルを窓枠に取り付けました。

 

 

その頃から、妻は、

立体的な彫りができるサンドブラスト硝子彫刻と

絵付けを習うようになりました。

それらはステンド作品にいらないだろうと

私は妻に何度も言いました。

習いに出かけて行ってぐったりと疲れて帰ってくる妻。

また調子が悪くて出かけられない時も度々ありました。

 

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「カトレア」(2007年制作)

階段の踊り場の「カトレア」のパネル

 

結局、

妻は硝子彫刻も絵付けも習うことをやめませんでした。

やめられなかったのでしょう…多分ね…

  

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硝子彫刻の技法を駆使した作品「鷺草乃原」(2014年制作)

 

妻の作品を初めて見た人がおっしゃいます。

「わー、こんなステンドグラス、初めてー!」

そう言って喜んで見てくださるのは、

妻が必死で身につけた硝子彫刻と絵付けが

妻の作風をかもすからなのかもしれません。

 

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2016年制作

長年あこがれてきた上村松篁の「月夜」の世界に挑みました。

彫った後、実の黄色、目の赤は絵付けして仕上げました。 

 

硝子彫刻も絵付けもその習得をあきらめなかったのは、

妻の作品を楽しみに待ってくれた田中さんのお陰。

妻はよく言いました。

田中さんが喜んでくれる作品を作りたい…

 

昨年「あとりえ 悠」十周年を経て、

田中さんにお礼の報告に行きました。

田中さんはお孫さんのお世話で忙しいなか、

あのときと変わらない笑顔でお迎えくださいました。

 

(2019.2.19 記)