心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

日本青年館ホール

No.294 日本青年館ホール「木の灯り」三度目のバックヤードツアー

超満員の観衆を魅了するピアノデュオ演奏でした。楽屋名揮毫の書アーティスト佳奈さんも駆けつけてくださいました。 日本青年館財団設立100周年記念のピアノデュオ・クトロヴァッツコンサートが11月3日、日本青年館ホールで開催されました。同財団のお計らい…

No.266 「木の灯り」の「桜」~夜明けの桜

妻の作品の写真を撮って、 ブログにアップなんて、 恐ろしいことをしていると内心思う。 素人が好きに撮ってもいいとは思うが、 なにもひと様に見せなくても… その素人が最近思う。 作品も、 誕生後すぐの撮影より この世の空気を少し吸って この世になじん…

No.248 日本青年館ホール「木の灯り」ご観覧(2019.7.12実施)

右:日本青年館ホールのある日本青年館全景左上:利用前のひっそりした楽屋廊下と「木の灯り」左下:この日のご観覧の様子 2年前竣工の年にバックヤードツアーがありました。 ツアーでは楽屋フロアの灯りも見ることができました。 その後「私も見たかった」…

No.245 日本青年館竣工2周年事業紹介~「木の灯り」観覧希望者ご招待

楽屋廊下の「木の灯り」 日本青年館ホールに「木の灯り」を納めて2年。 この度、日本青年館ホール様から 日本青年館竣工2周年記念事業として イチェリスティコンサートご招待のご案内がきました。 併せて、*あとりえ悠*関係者には 『木の灯り』のバックヤ…

No.230  「木の灯り」(其の29)~ 日本青年館ホールホームページ

「ホームページの主催者様へ」にある楽屋廊下の紹介 この度新日本青年館ホールのホームページが 新しくなりました。 妻と私はこれまで何度となく日本青年館ホールにお邪魔し 役員の方はじめ職員の皆様にお会いしてきましたが、 いつもお客様を大事にされてい…

No.222 日本青年館ホールホワイエの「桐の灯り」~「木の灯り」(其の28)

「木の灯り」青年館ホールさ納めたのは、 去年夏だったものなあ。 そのあと、 見たいという声に後押しされだべか、 青年館ホールから追加注文あったもの。 春に、ホールのホワイエにこの「桐の灯り」、 取り付けらえだった。 たいした立派な鉄の枠もこしらえ…

No.218 日本青年館ホール「木の灯り」(其の27)~「桐の灯り」第貳(だいに)

※このたび追加注文で日本青年館ホールにお納めした作品 昨年末、日本青年館ホールから再度のご依頼でした。 “今度は催事入場者のどなたにでもご覧いただけますよ。 ”なんと嬉しいお言葉でしょう。 妻と大喜びしました。 ※2階ホワイエと取付予定の同階階段周…

No.204 バックヤードツアーご参加、ありがとうございました。

バックヤードツアーのお陰で、 日本青年館ホールにおさめた「木の灯り」を 大勢の方々に観てもらうことができました。 当日は100名近くの方が指定の時間に集まり ホール側の案内でホール内をいろいろ見て回りました。 ホール運営会社佐々木社長の 普段見えな…

No.202 『木の灯り』ご覧いただけます ~11月5日は日本青年館ホールのバックヤードツアー 

「木の灯り」11作品をおさめたのは7月。 その後オープンした日本青年館ホールから、 バックヤードツアー開催のお知らせをいただき、 妻と喜び合いました。 「木の灯り」制作途中で、 あとりえ悠作品を今まで熱心にご覧くださる方から 「今度青年館ホールで…

No.200 「木の灯り」(其の25)~「山桜の灯り」 キューバに渡る

この夏キューバに渡った「木の灯り」シリーズ見本作品「山桜の灯り」 今日も暑くなりそうねと交わす人混みをすり抜け、 下北沢駅近くの開店間もない喫茶店に二人で入った。 まだひと気のない店内。私は大学時代のグリー仲間に、 彼が欲しいと言った「木の灯…

No.198 日本青年館の「木の灯り」(其の24)~宝塚歌劇星組公演「阿弖流為」

どんなふうに灯っていたでしょうね。宝塚「阿弖流為」の日本青年館ホールこけら落とし公演。 夢を見たのだろうか。 真夏の夜の夢なのか。 しばし、ご笑覧頂ければ幸いです。 この年になって、宝塚公演を観劇できるとは。 人生、何があるか分からないとはこの…

No.197 日本青年館ホール「木の灯り」(其の23)~笑顔の色紙 

「そこでいいよ」 そうやさしく教えてくれた搬入車整理のおじさんも… いつも慌ただしく、 作業員をのみこんでははき出していた現地事務所も… いつどこに消えたのだろう。 工事期間とは様相を一変させた竣工記念演奏会の7月23日、 妻と二人で日本青年館ホール…

No.196 日本青年館ホールの「木の灯り」(其の22)~取付工事&ホール見学

ー取り付けて、取りあえず点灯の確認ー 7月18日、日本青年館ホールは本日竣工です。 関係の皆様、誠におめでとうございます。 少しさかのぼって7月10日、 灯りの取付工事立ち合いのため、 妻と日本青年館ホールを訪ねました。 作業はその内容によって担当班…

No.195 日本青年館ホールの「木の灯り」(其の21)~最終作品「桐の灯り」完成  

桐の花は樹上高く房状にして薄紫色に咲く。 地上で直接見ることはなかなか叶わない。 有り難いことに、 知人から桐の花を納めた氷柱を頂いた。 驚くほどきれいな花。 冷たい桐の花にじんわり人の温もり。 「ローズ亭」のオーナーさんからは、 “あそこならま…

No194 日本青年館ホールの木の灯り(其の20)~「橅の灯り」完成

「橅(ぶな)の灯り」は 「とお(10)の木の灯り」制作途中に受けた 日本青年館ホールからの追加注文でした。 「ブナ」を制作できることに妻も私も喜びました。 『ぶなの森は緑のダム』。 わかりやすい文章構成で ブナの森がいかに私たちに大切であるのか考え…

No.193 日本青年館ホールの木の灯り(其の19)~「楢の灯り」完成

今回の写真は新進気鋭の若手カメラマンによるものです。 カメラマンへの撮影依頼は、 11月発行を目指して製作に取りかかっている 「木の灯り」作品集の編集・製作者からのアドバイスでした。 確かにプロは違うものだと感心しました。 各種機材を抱え、重装備…

No.192 日本青年館ホールの木の灯り(其の18)~落とし文(おとしぶみ)

山道に転がる虫の丸めた葉。 落とし文(おとしぶみ)と言う。 あなたへの 想いここにも 落とし文 小池 森 忘れようとしても忘れられない どれほどの想いなのでしょうか。 道ばたの“落とし文”にまた想いが湧き上がるのでしょうか。 この句は、大学時代からの…

No.191 日本青年館ホールの灯り(其の17)~「朴の灯り」完成

深緑を背にした朴の木の花。 側面を春と秋のイメージの朴の葉が被う。 この「朴の灯り」, これで充分なのだが、 意外なことに、私が夜に灯りをともして 何度も見て楽しんだのは この面の反対側にある芽吹く葉だった。 見終わっても、 何となくまた見たくなる…

No.190 日本青年館ホールの木の灯り(其の16)~「橡(とち)の灯り」完成

まったく、豆太ほど おくびょうな やつは ない。 もう五つにもなったんだから、よなかに ひとりで セッチンぐらいに いけたっていい。 ところが 豆太は、セッチンは おもてにあるし、 おもてには 大きな モチモチの木が つったっていて、 空いっぱいの かみ…

No.189 日本青年館ホールの「木の灯り」(其の15)~「桜の灯り」完成

桜前線北上。 北国からの桜の便りに、 妻と見た桜がなつかしく思い出されます。 9年前の4月19日、 仕事の合間をぬって私の田舎に帰省する途中、 角館で桜を見ることができました。 ※妻が撮った9年前の写真 例年より10日以上早い桜開花でした。 前々から角館…

No.188 日本青年館ホールの木の灯り(其の14)~「栗の灯り」完成

しんとした雪夜に来客が帰る。 残されたいろりの熾火(おきび)に 勢いよく息を吹きかける。 灰色がかった炭がぽーと勢いを増して燃える。 赤くなって燃える。 子ども心に この熾火の不思議さを 炭のほてりを感じながら 見る。 数十年経て 私は「栗の灯り」…

No.187 日本青年館ホールの木の灯り(其の13)~「杉の灯り」完成

杉の林・・・ 近くにひっそりとオコジョ・・・ 雪にかくれるような白い毛布で身を包む・・・ 菊の冠を載せたような野鳥キクイタダキ・・・ 樹上に小さな杉の実・・・ 根元にヤマユリ・・・ 「杉の灯り」が完成した。 どこか遠くにやさしく心誘われる雰囲気が…

No.184 日本青年館ホールの木の灯り(其の12)~「欅の灯り」完成

※左面:春 右面:冬 私には身近過ぎるように思える欅だが、 ひと冬前に始まった欅とのふれあいに、 妻は何を感じたのだろうか。 欅のすべての始まりは冬。 欅の古木の穴に宿るスズメ。 春を焦がれる実生(みしょう)を宿す欅。 木枯らしにゆれる小枝にも、 …

No.183 日本青年館ホールの木の灯り(其の11)~「桂の灯り」完成

妻と1年前の冬に「とおの木」探しをした。 桂の木は近所にはないと思っていた。 春になって、妻がここにも、あそこにもと 近所の街路樹3カ所で桂の木を見つけた。 案外身近に見られる木だと知った。 丸い小さなハート型の可愛いらしい葉が特徴。 色づいた秋…

No.181 日本青年館ホールの木の灯り(其の10)~「松の灯り」完成

生まれたばかりの松ぼっくりを食べるリス かさの大きく開いた松ぼっくり ピンととんがった松葉 花粉をつけた松の花 そして見守る松の樹皮 何度も何度も 樹木にふれ・・・ 息づかいを感じ・・・ ようやく灯りになりました 日本青年館ホール11種の木の灯りに込…

No.177 とお-あまり-ひとつ(11)の木の灯り~その9「橅(ブナ)加わる」

日本青年館ホールのとお(10)の木の灯りに ブナが追加されました。 これで妻の作る灯りは とお-あまり-ひとつ(11)となりました。 ブナは妻の大好きな樹木です。 毎年家族みんなで帰省したとき、 好んで泊まったのは田沢湖高原のブナ林に囲まれた宿。 6年…

No.172 とお(10)の木の灯り~紅葉

(青年館ホール側と打合せの為に持ち出した制作途中の「栗の灯り」) 先週末、妻のステンドづくりのため 樹木の紅葉調査に二人で私の故郷秋田をたずねました。 妻は、この2月から青年館ホールの灯りのために とお(10)の樹木を追い続け調べていますが、 そ…

No.168 とお(10)の灯り~その7「栗の灯り試作・ミニランプ」

日本青年館ホールにお納めする10種の木の灯り。 妻はいろいろな取り組みをしていますが、 栗が生長してイガクリになるや、 イガとの取っ組み合いが続きました。 そして、この試作品ができました。 選ぶ予定のガラスに彫った栗とリスの 灯りを点けたときの映…

No.161 とお(10)の木の灯り~その6「椿のティファニーランプ」

妻は12年ぶりにティファニーランプをつくった。 日本青年館ホールの『とお(10)の木の灯り』の デザインと制作が迫る中で 今一度ティファニーランプを作っておきたかったようで・・・ 私には驚きだった。 妻の作品を初めて見られた方から寄せられる感想には、 …

No 158 とお(10)の木の灯り~その5「木の葉の標本(腊葉標本)」

※日本青年館のポスターを許可を得て転載しました。 『とおの木』は日本青年館ホールにお納めする、 妻の10作品の灯りに指定された樹木10種。 赤松、桂、桐、欅、栗、小楢、杉、栃、朴、山桜。 「これは50年程前 私が学生時代につくった葉の標本です。」 路…