昨年12月、第2回個展のメインディスプレイ用に製作したX’masツリーです。
イメージは2009年の拙作“白いドレスのランプ”のツリーバージョンです。
白とクリアなガラスを中心に淡いパープル系で雪の花のようなクリスマスツリーを作りたいと思いました。
型紙は市販のレガロの「ポインセチアのツリー」(6面4段)のアウトラインを使い、面の中をオリジナルのデザインにしました。
円形ピースのポインセチアはランバーツのパープルの被せガラスを沈め彫りにしてはめました。
白いドレスのラインのつながりを意識しながらも、光が煌めくようにクリアのリップルを配しました。
てっぺんの星形はベベルスで組み、スワロフスキーのチャームを吊るしました。
太陽の光があたるときらきらと光ります。
写真(2011.12)& 文(2012.12) ステンドグラス*あとりえ 悠*
「光は影もつくる」
このツリーは高さが80cm。妻の立体作品の中では一番の高さです。
大きな立体作品には大きさ故の問題があります。
一番の問題は運んだり、しまい込んだりする時ですが、入れ子人形・マトリョーシカのように一番下の段に全部が納まります。よく考えられたデザインに感心します。
一方で、作品の写真を見て、中の照明はもっと工夫をしたいと思いました。頂きの星も煌めくくらいに照明をあてられたら...と妻といろいろ試したのですがうまくいきませんでした。頂き部分と中央の明るさの違いが残ってしまいました。
それが最近、夜遅く出窓に置いたこの作品をじっくり見ていたら、これもいいなあと思えました。
そういえば、今あちらこちらの駅に貼られている焼酎メーカーのポスターのキャッチコピーは「光は影もつくる」でしたね。ツリーを見ていたら、このコピーを思い出しました。このコピーは二者を対立させることなく互いに存在を際立たせる言い方に感じられて好きです。
※この会社のポスターは本になる程人気だと知りませんでした。過去にもいい作品がたくさんあります。お奨めです。「心が和む!秀逸な写真とコピー【iichiko】ポスター100-NAVER まとめ」ttp://bit.ly/VUCVcH
(2012.12.21記)