お正月に見た『和の職人展』で江戸小紋の美しさ、中でも『雪輪』に魅せられてしまいました。
それからずっと雪輪に桜と麻の葉をモチーフにした行灯を作りたい…と思っていました。
雪輪桜Ⅰ
ラインの美しいクリアガラスと和紙のような風合いをもつヤカゲニーのガラスで時々吹く冷たい風や春のあたたかな陽射しを表現しました。
雪輪桜Ⅱ
桜の草木染めは桜の花びらでなく、「桜の木・樹皮・葉を使って染める」と聞いたときは驚きました。桜の樹皮(樺)は光を通すと真っ赤に見えます。桜の花の美しい色は木がもっているのだと知りました。そんな桜をイメージした和風のペンダントです。
雪輪桜Ⅲ
Ⅲでは桜と雪輪をひょうたん型のピースに閉じこめずに、
それぞれをサンドブラストで描きました。
写真&文(2008) ステンドグラス*あとりえ 悠*
「白樺小品展、大勢の方に支えられて終了。感謝です。」
3月24日、2週間にわたった白樺小品展を終了しました。
思いがけないくらい多くの方がお越しくださいました。
本当にありがとうございます。
「春らしい素敵な作品たち。しばし幸せな気分にひたらせていただきました」
「すてき、すてきといつもネットで眺めさせていただいたものに出会えて感動!本当にすてきでした」
「美しく夢ある世界にひと時を過ごさせていただきました」
「心が和み、嬉しい気持ちで拝見いたしました」
「春らしい美しい作品の数々に癒されました」※来店者記入の感想より抜粋
妻はいくらつくっても「自分では、まだまだ」と言い続けています。
しかし寄せられた感想には「見てもらえてありがたい」と素直に喜んでいました。
ステンドグラスに取り組む妻に大きな励ましを与えてくれた白樺小品展でした。
ご来店の方々、白樺の店長さんはじめスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
小品展のお蔭で私は店長さんといろいろな話ができました。「地域の人たちがこういう場所で、ステンドグラスの灯りを見ながら、人の心が温かくなるような日本の歌声を生で楽しめたら・・・そういう暮らし、街って嬉しいですよね」とかねてより思っていたことを言ったところ「それはいい。どうぞここを役立ててください」と即座に賛意を示してくださいました。小品展をきっかけに何か新しいものが生み出せそう。(面倒もあるでしょうが、準備も楽しみながらじっくりがいいな・・・)
ステンドグラスが人々の暮らしに喜びを与えられたら・・・そういつも願っています。
(2013.3.25記)