妻の体調があまりよくない頃、
二人で秩父によく行きました。
四季折々の秩父の自然にふれていると
不思議と元気になりました。
もう8、9年になるでしょうか、
出かけました。
斜面いっぱいの福寿草は
春を呼ぶ生命力に満ちているのでしょうか、
元気づけられました。
この時、草花の詳しい人が居合わせ
紅色の福寿草があることを教わりました。
教わった通りに探したら、
山の斜面のやや離れたところに見つけました。
紅色ながらほんのりとして
周りにとけこむ優しい佇まい。
二人で感激しました。
この日があって、
この作品が生まれました。
さらに言えば、
あの時教えてくれる方がいたから生まれました。
もっと言えば、
あの頃妻の体調がすぐれなかったから生まれました。
そんなふうに私は考えます。
そう考えると、この作品は
悪い時も悪いことばかりじゃないんだと
教えているように思えるのです・・・
昨年はありがとうございました。
どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
みなさんのご多幸をお祈り申し上げます。
(2016.1.3 記)