心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

No.183 日本青年館ホールの木の灯り(其の11)~「桂の灯り」完成

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妻と1年前の冬に「とおの木」探しをした。

桂の木は近所にはないと思っていた。

春になって、妻がここにも、あそこにもと

近所の街路樹3カ所で桂の木を見つけた。

案外身近に見られる木だと知った。

丸い小さなハート型の可愛いらしい葉が特徴。

色づいた秋の葉は甘い香りで、ある地方では“おこうの木”とも。

 

冬の栄養源の桂の木の実を食べに来た“マヒワ

群れて食べに来る。

人に可愛がられたきた鳥だが弱い鳥で、

漢字では“弱い”という字をあてて“真鶸(マヒワ)”

桂の木に寄り添い共に生きている。

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昨日、設計されている方が

急ピッチで進む建設中の建物の様子の写真を送ってくださいました。

ますます完成が楽しみになりました。

公式ホームページではホール会場等の完成予想図もご覧頂けます。

  http://www.nippon-seinenkan.or.jp/dai-hall/index.html

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ホールの楽屋等11の部屋の入り口の使用木材は

部屋ごとに松、桂、栗、欅、桜、杉、栃、橅、楢、桐、朴の11種。

11種の木の室名の掲げられた部屋入り口を

それぞれの木を表現した妻のあかりが照らす設計です。

 

(2017.3.5 記)