心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

No.189 日本青年館ホールの「木の灯り」(其の15)~「桜の灯り」完成

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桜前線北上。

北国からの桜の便りに、

妻と見た桜がなつかしく思い出されます。

 

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9年前の4月19日、

仕事の合間をぬって私の田舎に帰省する途中、

角館で桜を見ることができました。

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                   ※妻が撮った9年前の写真

例年より10日以上早い桜開花でした。

前々から角館の桜を見たいと言っていた妻は

感激もひとしお。

地元は桜祭りの準備に大わらわでしたが、

武家屋敷前の桜、土手の桜、夜桜などを

ゆっくり、充分過ぎるくらいに見てまわりした。

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妻は、桜をモチーフにして

大きな作品を作ろうとしていた頃でした。

このときの桜が、

作品のイメージを大きくふくらませたと

妻は言います。

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※「花影」(2008年)

     作品詳細のブログ http://bit.ly/1J6Lkax  

 

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また今回の「木の灯り」シリーズの作品は、

桜の木の皮で作る秋田の樺細工(桜皮細工)の

イメージが表現されています。

秋田では昔からどこのご家庭でも、

茶筒やお盆は樺細工のものが使用されていました。

いかにも職人が作る感じに心惹かれ、

30年程前に二人で角館の樺細工工房にお邪魔して

職人の方に作る様子を恐る恐る見せて頂いたことも

ありました。

 

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私には、妻と訪れた角館の詰まった作品です。

(2017.4.29 記)