心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

No.193 日本青年館ホールの木の灯り(其の19)~「楢の灯り」完成

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今回の写真は新進気鋭の若手カメラマンによるものです。

カメラマンへの撮影依頼は、

11月発行を目指して製作に取りかかっている

「木の灯り」作品集の編集・製作者からのアドバイスでした。

確かにプロは違うものだと感心しました。

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各種機材を抱え、重装備で来られるかと思っていたら、

普通だったので少し驚きました。

10作品を撮っている間のやりとりから、

逆にその才能と感覚の良さに驚きました。

 

お昼はラーメンを食べてもらおうと一応ひと揃い準備。

冷やし中華?」「醤油ラーメン?」「つけ麺?」

そうしたら、「醤油、細麺」。

これは若いのに、なかなか!

作るのも楽しくなりました。

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撮影の横尾さん

ありがとうございました。

以上3枚の写真は横尾  涼氏の撮影によるものです。

 

 

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ところで、前回のブログNo192を書いた頃、

私は親友の急逝に落胆していました。

そんな時、たまたま手にした若松英輔氏の本で、

柳宗悦の言葉に出会いました。

 

“悲みのみが悲みを慰めてくれる。
 淋しさのみが淋しさを癒やしてくれる”(送り仮名は原文のまま)

最愛の妹を亡くした柳宗悦だったが、
悲しみの深さゆえ亡き妹に会えるという。


若松氏の文章は続きます。

“悲しみの扉を開けることでしか差し込んでこない光が

人生にはある。その光によってしか見えてこないものがある。”


これらの言葉にふれているうち、

悲しみや嘆きにジタバタせずに、

そのあるがままもいいと思えるようになりました。

人生、そのほうが深いとは言いませんが、

今まで見えなかったものが見えたり、

人生がもう少し楽しくなるのかもしれないと思えます。

 

先人の言葉をかみしめています。

 

(2017.6.19 記)