ー取り付けて、取りあえず点灯の確認ー
7月18日、日本青年館ホールは本日竣工です。
関係の皆様、誠におめでとうございます。
少しさかのぼって7月10日、
灯りの取付工事立ち合いのため、
妻と日本青年館ホールを訪ねました。
作業はその内容によって担当班があるようで、
灯具担当の方々が取り付けてくださいました。
写真を撮る余裕はなかったのですが、
慌てて何枚か撮りました。
ー外観とホワイエー
竣工間近でとてもお忙しいさ中建築設計責任者の方が
妻と私を館内やホールをご案内くださり、
恐縮しました。
拝見して驚きました。
現在作るホール、これからのホールは、
こんなにも違うのかという驚き。
感激しました。
ーホールと楽屋内ー
ホール見学で一番感じたのは、
たかだかアマチュアの合唱経験しかないのに、
実に畏れ多いことですが、
このホールで歌ってみたい!でした。
ホールのつくりには全くの素人ですが、
充分に横幅と奥行きのある舞台、
傾斜のある観客席にカーブした横ライン、
高い天井と広くて動きやすい照明係用フロア、
音の適度な響きを残しそうな波打つ壁面の木材等々。
見ているうちに、
つい歌いたい感情が湧いてしまいました。
(もちろん歌いません。)
ー国際教養大学図書館ー
昨春、
「木の灯り」の木などの取材のため、秋田を訪れた際に
木造建築として有名な国際教養大学図書館を見学しました。
傘を広げたような太い梁の下、螺旋に連なる各スペースに、
分類された書庫と個人閲覧スペース。
知的刺激とやすらぐ居心地感。
この図書館なら一日いたいと思いました。
この見学とこの建物設計者の仙田満氏の著書を通じて、
私が理解したことは、
『建物は建築家の人間理解の深さが決める』と言うことでした。
仙田氏の著作から私が学んだ
『人に何かをしたいと思わせる建物』づくりを目指すなら、
このホールこそその建物になると思いました。
竣工後、多くの出演者と観客と職員の皆様により、
ともに感動を分かち合うホールになるだろうと思いました。
「杉の灯り」と「杉の楽屋」
そのホール楽屋に 「木の灯り」をお納め出来たことを、
誇りに思います。また、この作品にかけた1年半の
妻の思いと積み重ねにも敬意を覚えます。
ことばに出したら
「良かったね」「頑張ったね」
あ~、いつもと変わらない言葉でした。
制作中から
「木の灯り」を見たいと言うお声を多く頂きましたが、
関係者以外は入れない場所への設置のため、
見て頂くことが叶いません。
その代わりにはならないと思いますが、
今年初冬には「木の灯り」作品集(写真集)発行予定です。
編集の方のご指導ご支援を頂いて、
妻の思いを届けられたらと願っています。
(2017.7.18 記)