心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

No.212 玄関のパネル~杉ぼっくりのステンドグラス

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雷鳥を見るといいことがあるよ。

職場の仲間4人で登った奥穂高

仲間の一人が雷鳥を指さし、

そうっと小声で教えてくれました。

険しい山道にぐったりしていた私も、

雷鳥を見て、不思議と元気が出ました。

雷鳥は火難や雷難を防ぐ神の使者とも知りました。

 

妻が納めた玄関のパネルの雷鳥を見て

私はふと若かった頃に登った奥穂高を思い出しました。

そして、神の使者がこの新居をお守りくださるのだと

思いました。


新築なさる玄関のドアに

ステンドのパネルをご希望くださったご夫妻が

我が家に打合せでいらっしゃいました。

私たちの年代にやや近いということもあり、

お子さんの小さい頃のお話にうなづくことも多く、

私には楽しいひとときでした。

妻は、ご夫妻それぞれのご趣味等を伺いながらも、

頭の中は玄関パネルのモチーフがかけ巡っていたのかも

知れません。


今回の作品は妻の第5回作品展に展示しました。

展示パネル7枚で制作過程も表していますので、

どうぞごらんください。

(文章も含め、妻による制作です。)

 

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《ガラス余話》

個展の時のパネル掲示では、使用ガラスの㉒白茶は

いくら調べても分からないので空欄でした。

ところが個展に来られた渋谷の興和ガラスの伊藤さん、

ガラスを一目見て「分かるよ。」

即座に6桁の数字を教えてくれました。

神業!

さすが世界中のガラスを20年も扱ってきた方です。

「あとりえ 悠」の作品作りに使うガラスを

この方の目と手を通して仕入れていることに

いっそう感謝の気持ちが湧いてきました。      

ありがとうございます。伊藤さん。

(2018.3.5 記)