福寿草のアロマランプ~紅が完成しました。
紅の2作目です。
私はこの灯りを見ていると
幸せな気分になります。
妻と行って見た秩父紅が
今ここにあるように
思えるのです。
一作目は2年前。
黄色の福寿草は「雪」。
それぞれ完成後我が家から旅たち、
お求めくださった方に愛されていることでしょう。
我が家には写真だけが残っています。
その写真です。
※福寿草のアロマランプ~雪(2015年作) 同~紅(2015年制作)
今回の作品は「紅」の2作品目にあたるので
「紅ー第貳」(べにーだいに)としました。
モチーフです。
※上段6角形のピースはブラストで表現した「秩父紅」。黄色地に赤を被せた2層のガラスの赤色面に砂をあてて削りながら黄色地を「秩父紅」の形にした砂による彫刻です。
※中段のピースはオレンジ色のガラスをブラストしたもの。オレンジ色の層に砂をあてて削り、花の形で残した彫刻です。
※下段のピースは中断のピースのガクと葉の部分に絵付けしたもの。ガクに色つけし窯で焼いて、葉に色つけし窯で焼いてと案外手間のようです。
※被せ(きせ)ガラスについて
妻がこのようなブラストで作品を表現できるのは、被せガラスという希少な手作りガラスのお陰です。素晴らしいガラスをフランスやドイツやアメリカのガラス職人さんが一枚一枚吹きながら作ってくれています。かなり高価なガラスですが今妻が一番心配しているのは、世界に数社しかない上に、今まで使っていたお気に入りの色が廃番になるなど手に入らなくなっていることです。妻の作品はこの被せガラスがあるからできる表現方法です。妻は無くなったらどうしようと言いながら、被せガラスを大事に大事にしながら作品を作っています。
※できあがったピースを並べた状態
「紅ー第貳」は少しわかりにくいですよね。
今までなら「その2」等とするところでしょうが…
今私は大学OB合唱団で
夏の山口への演奏旅行で、
地元合唱団と合同で歌う曲なので熱も入ります。
歌うたびに、
そこにある情景描写と詩人草野心平の心情に、
いいなあ、
そう思ってしまいます。
詩の背景を調べては、
詩人草野心平はすごい人だなあ、
また感心してしまいます。
そんなこともあるのでしょう。
妻の「2作目完成」と聞いて、
「紅ー第貳」だね、とっさに思いました。
草野心平は自身の作られた多くの富士山の詩に
作品第壹、作品第貳、作品第参・・・と題を付けました。
「紅ー第貳」が「富士山」の詩のように
見る人の心に何かを伝える作品となるよう祈りたい、
そんな気持ちの「紅ー第貳」です。
(2018.3.22 記)