枝振り見事な楓の木に迎えられ,
刈りそろえられた芝の庭の先の玄関扉を開けると、
そこに「かずえさんの灯り」。
年内にお納めのお約束を果たせ、
妻はホッとしていました。
モチーフはかずえさんの身の回りの、
取材でお邪魔した時も
お納めしての写真撮影の時も
妻はかずえさんと、
私はご主人とおしゃべりをしていました。
お納めしたかずえさんのお家のあたりは、
私が二十年程前小学校副校長として勤務した地域。
新宿まで私鉄で30分内ながら、
静かでのどかな所でした。
私の大好きな、今でも大好きな所です。
子ども達を農家に引率してにぎやかに田植えや稲刈り。
夏には夜空舞う蛍。
校舎後ろの畑からの春のにおい。
そんな何もかもが、
人の心をつつみ育む自然に満ちていました。
そこに暮らす人々もまた同様に、
子ども達を包んでくれました。
私の生まれた田舎以上に田舎に満ちていました。
ところで、
PTAで活躍されていた、ほらあの方?
乳牛を飼われていたお家の方でしょ、今は…?
ご主人と懐かしいお名前を口にすると
あの頃と今がいっしょになるようでした。
かずえさんのお宅にお邪魔させていただいて
私には特別なひとときとなりました。
仕事で動き回る妻の横、
自分勝手にご主人との話に興じている私。
まあ、いっか…
さて、間もなく今年も終わり。
紅白歌合戦も佳境です。
みな様には、本当にお世話になりました。
大勢の方々のご支援ご協力に支えられて、
妻も制作を続けることができました。
心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
(2018.12.31 記)