いつもどこかで見ているのに
気にとめることはなかった
見た目には穴の開いたような葉っぱ
ステンドグラスで表現されるとは
私には思いも及ばなかった
妻が作ったこの作品
ステンドグラス6面のモンステラに
椰子の葉とジャノメチョウの硝子彫刻
全体と部分とをながめつ
撮影し続けて
感じたのは静けさと安らぎ
作品名に浮かんだのは
いつくしみ
いつくしみ…
田舎に桜が咲き始めた頃
伝導所と言われる小さな教会でおこなった妻との婚約式
私達が歌いたい賛美歌として入れていただいたのが
♪いつくしみ ふか~き ともなるイエスは…♪
妻はまだ大学生
♪いつくしみ ふか~き…♪の賛美歌が
教会の周りのしろかきした田んぼにしみ込むように
私達の心にもしみ込んでいたのか…
いつくしみ
この作品を見ていて
穴の開いたモンステラの葉っぱも
作品の主役になっていいのだと思った
妻は
「希望の光を導く」よと言う
光の当たらないところに
穴の開いたところから光がさすからだろうか
妻はどんな思いで
この作品を作ったのだろうか
妻の祈りの中でうまれた作品
モンステラのように
そのすき間から希望の光を
見る人に注いではくれまいか
(2019.8.18 記)