私達がお世話になってきた登坂さんからのご依頼です。
登坂さんのお世話になってきた方にお子さんが誕生し、
そのお祝いにとのことでした。
登坂さんには私の現役時代、
教員の研修講師や子どものためのPTA活動等々に
いろいろお世話になりました。
また私の退職後
妻は登坂さんに励まされました。
日本青年館ホール「木の灯り」制作時
宝塚で活躍していた登坂さんが使用したホールとのことで、
妻は創作意欲がいっそう湧きあがるようでした。
《作品納品時に登坂さんに送った妻の手紙(抜粋)》
「星組」で活躍された登坂さんの繋がりで星を、また「周」というお名前から広い空や宇宙を連想いたしました。モチーフの一つは周くんのお誕生の星座であるみずがめ座を彫りました。
またいろいろ調べているうちに『周極星』に辿り着きました。周極星(しゅうきょくせい、英: Circumpolar star)とは、地球上のある地点で沈まない星のこと。つまり天の北極または天の南極に近接し絶対地平線下に沈まない星をさすそうです。周極星の一つである天のめあての星「北極星(ポラリス)」をもつこぐま座をお入れしました。
周くんの健やかなご成長とご家族のお幸せをお祈りしながら心を込めて作らせていただきました。
~十数年も前のこと~
入学式翌日の職員室
突然一人の1年生の母親が来られて
私の子どもが帰ってこない!
子どもはどこ?
その声は静かでしたが
はっきり響きました。
新米校長の私も
学年の先生達も
これは大変!
間もなく
子どもは学童クラブで見つかりましたが
学年の先生方を中心に
必死に相談しました。
明日は
子どもが間違えずに帰ることができる方法に。
先生達は何年も続けたやり方を
その日のうちに変えてくれました。
あの母親の声を聞いたから…
私もまた
学校や子どものことで思案するとき
あの時の
あの声を思い出すようになりました。
ただ子を思う親の
心の叫びなのでしょう…
あの声を届けてくれた登坂さんに
新米校長への贈り物に
私はいつも詫びつつ
いつもいつも感謝してきました。
登坂さんは
国内外で活躍されている声の専門家。
登坂さんの素敵なHPを
どうぞのぞいてみてください。
声って?
私はHPからのBLOGの登坂さんの文章を読んでいて
ふと職員室でのあの声をまた思い出していました。
https://noriko-tosaka.com/about/
このHPをデザインをされた方が、
赤ちゃんの誕生された方と伺いました。
登坂さんの二人のお子さんも、
この方に遊んでもらったことがあったそうです。
私の知っている小学生だった登坂さんの二人のお子さん
それはもう大きく立派になられていて
ほんとうに驚きました。
時代が変わる!
人の成長にふれる!
本当にうれしいものです。
そして周くんも
やがてそのように成長していくのでしょう。
周極星のように!
遠くで静かに
私もまたその成長を祈らせていただきます。
(2020.6.27.記)