心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

No.110 花唐草文様のアロマランプ

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巷ではアロマが流行っているのでしょうか。

このところ、妻へのご依頼にアロマランプが増えています。

 

妻もアロマが好きです。

結婚した頃から、アロマ、香などが好きで、

よく部屋中に漂わせました。

 

アロマをたくと、妻は落ち着くと言います。

妻が初めてステンドグラスでアロマランプをつくったのは2008年夏。

この作品はアロマランプの2作目として、その年の秋に完成させました。

当時の妻はあまり体調の良くない日もありましたが、

『秋~冬へ 花唐草文様のアロマランプ』として

赤と青、2つのランプをつくりました。

 

妻が書いた当時の作品カードです。

 

秋~冬へ

花唐草文様のアロマランプ ( 2008.11) 

 大好きな花唐草の文様でアロマランプを作ろう…

と、思ったのはもう7年も前の夏です。

六角形と正方形で作る型紙はステンドグラスの先輩から教わりました。

花唐草のピース1枚を作るのに何時間もかかります。

手描き・手カットで被せガラスにサンドブラストしました。

 

春から大きな作品や新しい作品に挑戦してきましたが、    

初心に戻って一つ一つの作業を確かめながらやりました。

 

木枠作りからガラスカット・研磨・テープ巻き・ハンダ付け…

ガラスピースの繋ぎにも神経を配り、丁寧に丁寧に作りました。

 

 

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(2008年撮影 キャンドル使用)

 

赤はもう手元にありませんが、二つ並ぶといいですね。

赤と青。

二つの存在が楽しみ方を拡げます。

  

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私にはこの作品はバランスもよく、よくできた作品と思えるのですが、

嫁ぎ先がなく今も我が家です。

今回の写真撮影でも、いろいろ場所を変えるのですが、

どこもしっくりいきません。

冒頭の写真のように、

カメラとの向きを少し斜めにしたら、

上機嫌になったように思いました。

案外気難しい作品なのかもしれませんが、

丁寧に付き合うと愛着が湧いてくるから不思議です。

(2015.1.18 記)