この年6月10日に秋田の義兄が天に召されました。
前夜式(お通夜)の夜遅く、外へ出て空を見上げると立ちすくむような満点の星空…
裏山の稜線から男鹿の海に向かって銀河も流れて見えました。
そして、頭上には、夏の大三角形が明るく光り、どの星も美しく煌めいていました。
義兄が生前と同じようにみんなを見守りながら笑っている
…そんな風に思えました。
私たち夫婦にとっては親代わりの存在であり、
頼もしくて優しくて大好きだった義兄を偲びながらこの作品を作りました。
この月は悲しい事件や災害が続きました。
たくさんの星をガラスに描いているうちに
そのような被害に遭われた方や過去にこの世を去った愛する方たちのことを
心に深く思いました。
祈りをこめて作りました。
写真&文 2008.07 ステンドグラス *あとりえ 悠*
参考図書 「星座の事典」ナツメ社
「星・星座」ポケット版学研の図鑑12
毎年夏、家族みんなで田舎に帰りました。帰ると兄貴は「よく来たな」と、いつも笑顔で迎えてくれました。みんなの大好きな兄貴でした。その兄が亡くなった年に作った妻の作品と文章です。
妻が教職を辞め、本格的にステンドをつくりはじめた翌年の思い出のつまった作品を最初に紹介しました。
本日からブログを始めました。
妻が今までに作った作品、これから作っていく作品の中から選んで紹介していきます。
写真と文章は製作時に妻が作成したものです。
一人でも多くの方にステンドグラスを好きになっていただければうれしいです。
2012.05.02 記