心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

ランプ

No.317 「第8回作品展」ささやかなお礼

感謝のお礼作品 候補①「水色のバラ文様」 妻がこんなに元気で… 20年前を振り返ると 私には夢のようです 感謝のお礼作品 候補②「金魚のランプ」 ステンドのお陰です。 皆様のお陰です。 ステンドを通して 妻は多くの方々に支えられ 励まされてきました。 感謝…

No.308 「みんなの四季の灯り」

みんなの好きなものが集まった灯り 妻への最初のご依頼は 廊下の天井の灯り 作品の相談に お子さん3人も一緒にご家族で我が家へ それぞれの入れたいモチーフを みんなで出し合い とてもいい感じ そして 灯りは お子さんたちも間近に見ることのできる 据え置…

No.302 「心に染みる口笛」のランプ

生まれて初めて口笛サークルのコンサートに 妻と行った。 着席時すでにお客様でうまっていて、 二百名程が静かに開演を待った。 音色が心に染みてくる。 聴きながら、 私も子どもの頃は 口笛をよく吹いたなあ。 そんなことを思い出した。 演奏者7名の口笛が …

No.282 妙高高原の「BONNE NEIGE(ボン ネイジュ)」その2(制作の過程)

「BONNE NEIGE(ボン ネイジュ)」をたずねて 長い間 お客様を受け入れ お客様とともに過ごしてこられたペンション。 フランス語で「BONNE NEIGE(ボン ネイジュ)」。 閉じらてなお愛着はつのるのでしょう。 「BONNE NEIGE』をステンドグラスにして欲しいと…

No.281 二人の船出~ご結婚おめでとう

お二人が中心になって作ったステンドグラス そうですか。 お父さまは、 はるのさんの中学生の時に亡くなられたのですか… ヨットに乗せてもらったり海で一緒に遊んだり、 思い出はたくさんおありなんですね… このまさとさんのデザイン、 元の写真ではヨットの…

NO.279 どんぐりの灯り

あかちゃんをあずかる「どんぐり保育室」で働かれる皆さんから 「どんぐりの灯り」のご依頼を受けました。 8名の方お一人お一人に ご自分の灯りに使いたいご自分の好きな硝子と その並べ方を決めていただきました。 選ばれた硝子には、 様々な気持ちが込めら…

No.275 海の作品~「海月(くらげ)の水族館」他

「海月(くらげ)の水族館」 夏も終わる頃に ようやく「海月(くらげ)の水族館」が完成した。 作品制作前に 妻と「すみだ水族館」に行ってクラゲを見た。 水中のクラゲの可愛らしさに 何度もシャッターを押した。 可愛らしさに妻は声をあげ、 糸を引くよう…

No.271 お誕生祝い~周極星のランプ 

私達がお世話になってきた登坂さんからのご依頼です。 登坂さんのお世話になってきた方にお子さんが誕生し、 そのお祝いにとのことでした。 登坂さんには私の現役時代、 教員の研修講師や子どものためのPTA活動等々に いろいろお世話になりました。 また私の…

No.270 古希に一歩「3作品貸し出し」

宮沢賢治「星めぐりの歌」から「瞬き(またたき)」(2019年) 春5月 古希を迎えた。 妻が元気でステンドを作っているのが 嬉しい。 20年前はステンドに興味もなかった私が 今は 灯りをともしていいなあ… そう思うようになった。 そんな妻の作品を お金の負…

N0.269 モンステラとラグビー

「モンステラのランプ」に 「ラグビーも」とのご依頼をいただきました。 ラグビーの好きな私には、 とっても嬉しいご依頼でした。 ラグビーのモチーフは初めてです。 過去、アメリカンフットボールを 要望された方がいらっしゃいました。 アメリカまでひいき…

No.267 薔薇~一輪の生命

薔薇の季節になりました。 多くの人々を惹き付ける薔薇。 今年はそれ故なんでしょうね。 バラ園の薔薇のつぼみ全てを摘んだというニュースが流れました。 例年10万人以上の人々が薔薇を観に集まる公園とのことでした。 妻は退院後、約1ヶ月の休養を経て よう…

No.257 宮沢賢治「星めぐりの歌」瞬き(またたき)

♪あかいめだまの さそり ひろげたわしの つばさ…♪ 妻の唇からメロディーがもれた 私の知らない歌 宮沢賢治の世界 妻は7年前の早朝保育のお手伝いのときにこの歌を知り いつかこの作品を作り 園の方や園児さんにも観ていただける日を夢見てきた 「星めぐりの…

No.256 モリスのささやき

W.モリスは19世紀の詩人にしてデザイナー そのデザインは今でも斬新 100年以上前の氏の作品を今も愛好する者は多い 妻が我が家の来客用として選んだ珈琲カップも W.モリスのデザイン この度の即位の礼のお祝いに 妻は自分なりの記念の灯りを作りたく 作品の…

No.252 碧天(へきてん)の星座

都会の雨上がりの午後 秋風がさぁーっと流れ 空はどこまでも 澄んで青く… きれいだよねえ 田舎で見たような青い空 青く澄んだ空は ただそれだけで きれいだよねえ 妻の作品「星空ドーム」をご覧になって 亡くなられたご主人のために同様の作品をと ご注文く…

No.251 モンステラの灯り~いつくしみ

モンステラ いつもどこかで見ているのに 気にとめることはなかった モンステラ 見た目には穴の開いたような葉っぱ ステンドグラスで表現されるとは 私には思いも及ばなかった 妻が作ったこの作品 ステンドグラス6面のモンステラに 椰子の葉とジャノメチョウ…

No.250「ブログをまだやめないでいます。先生、ごめんなさい」~亡き恩師へ~

拙ブログNo1「星空のドームランプ」(2012.5.2) 参照→https://bit.ly/1T01Agq 7年前でした。 卒論指導教官として大変お世話になり、 結婚式のご媒酌人にもなっていただいた恩師に ブログを始めた報告をしようと電話をしました。 「先生、お久しぶりです。…

No.249 金魚鉢の灯り 

遊びに行ったおばあちゃんちの町の夏祭り 我が家の子どもも金魚すくいに夢中になったっけ どこにでもよくある夏だった 子どもが夢中ですくった金魚は 持ち帰って金魚鉢の中で泳いでた あのちいさい金魚も あのひらひらのついた金魚鉢も どこにいったんだろう…

No.247 「ゆら~り金魚 」  興和ステンドグラスのみな様 ありがとうございました

水面(みなも)に交差する日の光 水中をゆらゆら 親子の金魚… 水中を ゆらゆら 水草2本 ふわっ ふわっ キラ キラ 波紋 ゆら~り ゆら~り 夜ですよ 親子の 金魚さん Ⅰ 硝子 今回紹介の作品で使用した硝子は、渋谷の興和ステンドグラスでいつもお世話になって…

No.246 生かされて紡ぐ「あとりえ 悠」の作品~其の1 「迷い」と「決断」

「北斎の波のステンドグラス」(2017年制作) 人とともに生きることの喜び、時に悩み、苦しみ。幾重にも寄せるそんな波に身を浸して私たちは生きているのでしょうか。どうしようもない大きな迷いの渦に巻き込まれた時、一歩を踏み出す決断は、案外まわりの人…

No.242 陽春の候~水仙

今日仕事から帰ったら 妻が できたあ! 見たら おーっ、水仙! 春の訪れを伝える水仙 横で輝くフリーモントの硝子が 陽春のあたたかさをいっそう感じさせます 「陽春の候~水仙」は 春のあたたかさ (2019.4. 6 記)

No.239 小さな灯り~舞い降りる天使

天使 舞い降りる お幸せにね 「娘の結婚のお祝いです。よろしくお願いします」 お母様が春に嫁がれるお嬢様と一緒に 我が家に来られました。 お嬢様は、すでに作品イメージをもたれていて、 我が家の展示作品50点程を 妻といろいろ話しながらご覧になり、 す…

No.237 雪牡丹の灯り

中国は唐の時代。 則天武后が遊園の際、 全ての花に、“花を咲かせよ”と命じました。 みな命じられるままに花を咲かせました。 ただ牡丹だけが従いませんでした。 牡丹は女帝の怒りにふれ、 長安から追い出されました。 しかし、人々は、猛威にもめげない花と…

No.235 かずえさんの灯り

枝振り見事な楓の木に迎えられ, 刈りそろえられた芝の庭の先の玄関扉を開けると、 そこに「かずえさんの灯り」。 年内にお納めのお約束を果たせ、 妻はホッとしていました。 モチーフはかずえさんの身の回りの、 楓、桂、凌霄花(ノウゼンカズラ)、福寿草、…

No.234 森の灯り~冬

登場人物:兎 狐 栗鼠 オコジョ 木 (言葉のないほうが楽しんでいただけるかなあ…) 「美術作品と言葉」 私は小さい頃から絵を描くのが苦手でした。 青空のつもりが、今にも土砂降りになりそうな空となり、 自分の絵を見て泣きたくなりました。 工作の仕上げに…

No.232 いつの間にか気づいたアンティーク硝子の素晴らしさ

「雪うさぎ」 アンティーク硝子ってすごいですねえ 一枚の透明のブルーのアンティーク硝子に 彫って生まれた白いうさぎと白い雪と白い樹 透明なアンティーク硝子1枚から すべての物語が生まれるのです アンティーク硝子は、昔からの宙吹き製法によって作られ…

No.229 3つの「星つむぐ灯り」~ご結婚おめでとう

ひとつはお相手の方のご両親のもとに ひとつは亡きお父様も含めてご自分の両親に そしてひとつはお二人の手元に まもなく、お式の始まりでしょうか ご結婚おめでとうございます 3つの「星つむぐ灯り」 結婚式のサプライズになるといいですね ご依頼者の故郷…

No.228 宵待草の灯り~月夜にうさぎ二羽

ウサギ2羽 何を見ているのでしょうか 何を思うのでしょうか 私には、宵待草(いわゆる待宵草)と言えば、 先ず「待てど暮らせど来ぬ人を…」の竹久夢二の歌です。 夕暮れ時に黄色い花を開き、 夜に咲き続け、朝にはしぼむこの花の儚さを しみじみ感じさせる歌…

No.227  隠れ家カフェ「 ローズ亭」ふたつの灯り~ローズと翡翠(ひすい)

「ローズ」~ローズ亭の薔薇文様の灯り 「翡翠(ひすい)」~ローズ亭の薔薇の灯り 垣根に沿った道からは つい見落としてしまいそう ここは隠れ家カフェ『ローズ亭』 一杯の珈琲を口にするだけなのに 店主のお人柄が醸す店内の雰囲気に じんわり感じる居心地…

No.226 檀(まゆみ)の灯り~まゆみちゃん、3さい

まゆみちゃんが 生まれ、 この子が3さいになったらこの子の灯りを。 そうお願いされ… もう、まゆみちゃんは、3さい。 お約束の「檀(まゆみ)の灯り」ができました。 お披露目とお渡しに、 お母さんとお兄ちゃんとまゆみちゃんが、 訪ねてこられました。 …

No.222 日本青年館ホールホワイエの「桐の灯り」~「木の灯り」(其の28)

「木の灯り」青年館ホールさ納めたのは、 去年夏だったものなあ。 そのあと、 見たいという声に後押しされだべか、 青年館ホールから追加注文あったもの。 春に、ホールのホワイエにこの「桐の灯り」、 取り付けらえだった。 たいした立派な鉄の枠もこしらえ…