灯明
直接拝見はしていませんが きっと とても素敵な とてもとても大切な 帯に違いありません。 できあがった作品をみて 私はそう思いました。 ご依頼者が送ってくださった「帯の写真」 制作にあたり、 ご依頼の方から 妻は 大切な帯の写真と 大切なその意味を 受…
それでも 桜は咲き始めました。 春が 来たのですね。 さくらさくら さくらさくら 万の死者 (岩手県 桃心地さん) 東日本大震災1年後の夕刊で 私はこの句をたまたま目にしました。 詠み手の思い その言葉の力に 私のこころはふるえがとまりませんでした。 作…
ーまもなく春の頃にー 妻が担任の頃お世話になった保護者の方が 我が家に来られました。 妻と積もる話を楽しくされていましたが、 亡くなられたお父様のお灯明を作りたいとのお話でした。 息子さんにデザインを少し考えてもらおうとも… 息子さんは妻のかつて…
妻を可愛がってくれたおじちゃんの四十九日が近づく。 作りたい、ただ作りたいと、 妻はこのお灯明を作りました。 妻から聞いたおじちゃんとの話です。 おじちゃんは自社ブランドのバッグをデパートにも卸していました。 妻が中学生になった時のこと、 おじ…
ブログを読んでくださる方から 作品ご依頼の連絡を受けました。 「母も一緒に訪ねたいのですが」 そう、あなたのお連れ合いの方も ご一緒に来られましたよ。 お二人が訪ねて来られたその日、 私は、貴方が若いころから亡くなるまで、 こよなくジャズを愛され…
二年前に義母は亡くなくなりました。 妻は昨年、母の戒名を刻んだクレマチスの行灯をつくりました。 母への万感の思いも 月日が供養の祈りに静かに導いてくれたのしょうか。 義母の横には義父の戒名も並んでいます。 灯りを点け、手を合わせると、 義父母二…
ー祈りー 私がグリークラブで男声合唱をしていた学生時代、 グリークラブ自主製作の定演レコードジャケット表紙は、 真っ白でした。 そこに妻が絵を描いてくれました。 両手を合わせた少女の姿と花々の絵。 私が絵に見たものは「祈り」でした。 妻は十代。 …