春は まだかな。
雪に てんてんと続く うさぎの足あとの
その先は きっと 春だよ。
オコジョも 焦がれる 春だよ。
節分草が 真っ先に 顔出すよ。
シマエナガも
イチゲ咲く 春を 想って
ちょろちょろしてるよ。
春…
春を 呼び合う 森の 語らい
こころ あったまるよ。
もうすぐ
春だねえ。
(2018.4.5 記)
追伸
このところ、妻の作品完成が続いて、
ブログが追いついていません。
この作品は「森の三月」として、
この3月に完成した作品ですが、
「森のかたらい」として紹介させていただきました。
私はこの作品を見て「雪うさぎ」を思い出しました。
「雪うさぎ」は10年程前からの妻の人気の作品です。
大きめの「雪うさぎ」をご依頼される方のお話を伺って、
当時、どうして、
ご主人を亡くした方やお嬢さんを亡くした方からの
ご依頼が続くのかと、不思議に思いました。
たまたまなのでしょうが、
雪に足跡の残すうさぎの後ろ姿に、
なくなった方の何かを感じるのかなと
思うこともありました。
今度の作品は、正面はその「雪うさぎ」ですが、
オコジョもシマエナガもいる森になりました。
深い森で、生きものたちの静かに語り合う世界を想像し、
私はなぜか嬉しくなりました。
生き合うものたちの世界です。
そして「森のかたらい」としました。
冷たい雪に被われた森の中、
生きものたちの語らいに
ほっとぬくもりは増すのでしょう。
生き合うものたちのぬくもりです。