心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

No.147 とお(10)の木のあかり~その1

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顔?「冬の木の芽」です。(かがくのとも絵本)

 

10種類の日本の木で作られた楽屋のドア横に

それぞれ10のステンドグラスの灯りをつくって欲しい。

自らもチェロを奏で合奏を楽しまれるホール代表からの

妻へのご依頼でした。

内外のアーティストに

日本の文化を味わい、その良さを持ち帰って頂けたら、

そんなお気持ちをにじませたご要望に

妻と私は感激しました。

 

ホール竣工は来年初夏。

それに間に合うように、

桂、桐、栗、欅、山桜、杉、栃、小楢、朴、赤松の

10種の木のドアそれぞれにあう10のあかりを

納めることになります。

 

妻は今までにない仕事に

昂奮とプレッシャーを覚えながらも、

時間を経るとともに

いつもご依頼を受けた時のように

動き始めました。

 

以下は妻のツイートです。

 

・・・・・・・・・・

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自分では記憶にない3枚の付箋が付いていた。

そのページを開いたらこんな写真が載っていた。

この後にうさぎの作品を作り始めた時の『雪うさぎ&リス』の

イメージはここから来たのかも知れません。

『森の本』、改めて読もう。

 

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どのページにも生命の息吹があふれていた。

木々の美しい緑や秋の彩や雪の中から芽吹く

花木の芽や可憐な野草など...

大きな癒しと力をもらっていたことを思い出した。

 

森に癒されながら、

人は自然の一部として生かされていて

悩みなんてとるに足らないことなんだなあと感じて

幸せな気持ちになった。

その時の森を突然思い出した。

木のあかりはその時の気持ちを忘れないで作りたいなぁ。

・・・・・・・

 

妻の作品を納めることになったホールは

都内でも伝統と実績を誇るところで、

宝塚の東京公演会場としても有名とのことです。

 

この『木のあかり』づくりはこれから1年以上も続きます。

時おり、このブログでその様子をお知らせします。

 

妻はどんなものをつくるのか、

私もわくわくです。

 

(2016.2.29 記)