心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

No146 雪うさぎシリーズ

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雪のガラスの雪うさぎアロマランプ(2015年)

 

2010年2月

もうすぐ春というのに大雪の日

銀世界は

うさぎが好きで

冬のうさぎを思案していた妻に

雪うさぎを連れてきてくれました

 

以来妻は

雪うさぎの作品をつくり続けています

昨年も

今年も

 

ご依頼等で根強い人気の雪うさぎなのですが

案外妻は自分が好きだから作っているのかも

 

どれだけ作ったことでしょう

好きでなければ

こんなにつくれないでしょう 

 

主な作品を並べてみました

 

No1 雪うさぎ(2010年)

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No2 雪うさぎのサンキャッチャー(2011年)

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No3 雪うさぎⅡ~家族(2011年)

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No4 じゅんこさんの雪うさぎ(2013年)

 

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※ブログ参照 http://bit.ly/1FaG4xW

 

 

No5 雪うさぎのミニランプ(2013年)

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※ブログ参照 http://bit.ly/1QsECAv

 

 No6 雪うさぎのアロマランプ(2014年) 

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※ブログ参照 http://bit.ly/1v450Eu

 

No7 雪うさぎのミニツリー(2014年)

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No8 インコのいる雪うさぎのアロマランプ(2014年)

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No9 雪のガラスの雪うさぎアロマランプ(2015年)

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No10 水色の雪うさぎアロマランプ(2016年)

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No11 雪うさぎのアロマランプミニ(2016年)

 

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No12 雪うさぎのゆらゆらランプ(2016年)

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 (2016.2.21 記)

 

かさこ地蔵と雪うさぎ

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妻のお世話になっている保育園玄関に

置かれた妻の雪うさぎ

前に並んだ可愛いお地蔵さん六体は

保育士さんのお母様手作りとのこと

 

こんなにふうに飾っていただいて

嬉しいね

妻と感激しました

 

かさこ地蔵に守られ

ほんのりする雪うさぎ

 

いいなあ

感謝です

 

No.145 『菖蒲を愛でる』(2011年作品)に寄せて~『求めない』(加島祥造著)

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求めないーー

すると

いまじゅうぶんに持っていると気づく

 

 

求めない ーー

すると

それでも案外

生きてゆけると知る

 

 

求めない ーー

すると

改めて

人間は求めるものだ

と知る

加島祥造著『求めない』より)

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妻は、

孫と一緒に菖蒲で有名な公園に行った。

孫と菖蒲を見・・・

そして疲れた孫を背負って帰った。

 

加島祥造は、同著で述べる。

“求める”と“奪う”

 “互いをいかす”

それは“与えあう”ことだと。

 

妻と孫、

求めず、

何を与えあったのだろうか。

 

想像しても

私には妻と孫の笑顔しか

浮かばない。

 

 

※菖蒲の作品をつくりたいと言っていた妻。

 なかなかつくれないまま何年も過ぎた。

 孫が生まれ、孫と一緒に菖蒲を見て・・・

 

 一気にこの『菖蒲を愛でる』ができた。

 

 

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加島祥造氏の訃報を新聞で見つけ、

妻ともショックを受けた。

加島氏の住む伊那谷に行って見たいね。

今まで妻と何度もそう言ってきた・・・

 

妻は加島氏のご子息と中学の学友で、

伊那谷の様子を教えていただいていた。

私たちには気になる伊那谷だった。

 

また、

加島祥造氏の著書を通して、

私は老子の世界に誘われ、

人を見つめる言葉に出会った。

 

あらためて加島祥造氏に感謝するとともに

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

合掌

(2016.1.10 記)

No144 迎春 福寿草のアロマランプ~紅

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妻の体調があまりよくない頃、

二人で秩父によく行きました。

四季折々の秩父の自然にふれていると

不思議と元気になりました。

 

もう8、9年になるでしょうか、

妻と早春の秩父福寿草を見ようと

出かけました。

 

斜面いっぱいの福寿草

春を呼ぶ生命力に満ちているのでしょうか、

元気づけられました。

 

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この時、草花の詳しい人が居合わせ

紅色の福寿草があることを教わりました。

教わった通りに探したら、

山の斜面のやや離れたところに見つけました。

 

紅色ながらほんのりとして

周りにとけこむ優しい佇まい。

初めて見る紅色の福寿草秩父紅)に

二人で感激しました。

 

この日があって、

この作品が生まれました。

さらに言えば、

あの時教えてくれる方がいたから生まれました。

もっと言えば、

あの頃妻の体調がすぐれなかったから生まれました。

そんなふうに私は考えます。

 

そう考えると、この作品は

悪い時も悪いことばかりじゃないんだと

教えているように思えるのです・・・

 

 

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昨年はありがとうございました。

どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。

みなさんのご多幸をお祈り申し上げます。

(2016.1.3 記)

No.143 天使~神は細部に宿る

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妻は個展後、

オーダーを受けた作品を何種類か忙しくつくっていた。

あれっと目をとめた。

 

天使かあ。

なつかしい。

天使、いいよねえ。

 

このところだんだんと妻へのご依頼は

灯りやパネル等大きめのものが増えているので

天使のかわいらしさが新鮮に見える。

 

天使は6年前につくりだして、

4年前の個展にはたくさんつくった。

 

アンティークやきれいな色のガラスを使い、

全て手作りでつくられた作品の温かさを

多くの人に届けたいと思ってのことだった。

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簡単なつくりに見える天使だが、

小さなガラスピースを曲線でつくり、

それに銅箔まいて、ハンダでくっつけ、

更に手にはそれぞれの天使に合うものを持たせるなど

やりにくくて面倒な細かい作業が続く。

 

知り合いのステンドグラス作家が

私なら絶対つくらないと

強く言っていたのが印象的だった。

 

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この天使に持たせるのは、これ、どう?

妻は聞いてくるが、

私はそのくらいどうでもいいように思うこともあった。

そんな時でも、

妻は一人一人の天使に語りかけるようにして

つくっていた。

 

いつの間にか

「雪の天使」「空の天使」「野原の天使」

などそれぞれに名前がついていた。

 

妻のひたすらつくる様子を見ていて

“神は細部に宿る”というのなら

この天使に

神が宿るだろうと思った。

 

(2015.12.25)

No.142 吉祥寺Paleんtte~クリスマスフェア出品

  

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住みたい街1位の吉祥寺。

駅前、商店街、通り道、

人、人、人のうず。

さすが吉祥(きっしょう)!

お寺のお蔭と思ったら

吉祥寺というお寺はないという。

 

吉祥寺駅から西にのびた中道通り

ほどなく黄色い看板「麦わら帽子」を過ぎると

右にブティックPaleんtteさん。

 

店長さん

並んだ洋服のしたの椅子の上

そっと「森のうさぎ」、おきました。

 

あかりを灯したら、

あら、不思議!

 

吉祥寺にうさぎ?

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心なごむ不思議な街、吉祥寺。

どうぞお訪ねください。

 

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 個展を終えてすぐ、吉祥寺Paleんtte(パレント)さんに

クリスマスフェア用に作品をお届けしました。

 

 

お近くお出かけの際は

どうぞお寄りください。

お店の入口ドアを開けましたら、

素敵な店長さんと可愛いアリスが

歓迎してくれますよ。

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12月25日までです。

(2015.12.19 記)

No.141 個展余話~あの小川三知

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個展初日の夕刻前、

初老のご婦人が

ショーウィンドウの「鷺草のパネル」を

外からのぞいていらっしゃった。

 

向きや角度を変えながら、

あまりに熱心なのぞき方につられ、

私もギャラリー内から

作品の照明の角度を少し変えて差し上げた。

 

その光の変化に気づかれたのか、

ご婦人はこちらに目を移され、

ありがとうっと微笑まれた。

 

その目を見て

私はその方が誰かに気づいた。

 

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4年前の前々回の個展の時、

貴女の作品には、日本人の情緒があるわ、

そう妻を励ましてくださった

小川三知さんの縁戚の方だった。

 

小川三知は、

妻が最も憧れるステンドグラス作家。

明治末、大正、昭和の時代に

日本の風景をステンドグラスで表現され

今も日本のステンドグラス界で

高く評価される偉大な作家。

三知の作品にふれながら育ってこられた方からの

励ましの言葉に妻はいたく感激。

 

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 ※妻のもっている本の表紙

 

その日、妻は私に

小川三知の作品の素晴らしさを訴え続けた。

確かに、欧米で生まれ発展した技法・文化から

日本人のもつ郷愁を細やかに表現した作品を残した功績は

ステンドグラスでは他に例がないだろうと思った。

この方の存在が妻の励みになっていることも知った。

 

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 ※小川三知の六枚組障子「四季」より欅  大正11年

 

個展には出会いがある。

それが妻の作品づくりを支えていると思うと

私はその出会いとそれらの人々に

ただ感謝するばかりである。

 

 

『個展余話その2』

妻は個展に伴うご購入作品送付、注文作品準備、

それに展示でお借りした作品返却と忙しいので、

片づけが思うようにいかず、

今も私がテレビを見るのに

段ボールの山ががちょっと邪魔。

だが、この山の一角があって 

時間がゆったり流れているように思えてきた。

・・・この山も悪くないようだ。

 

(2015.12.13 記)

 

No.140 第4回個展を終えました

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妻の第4回個展に

師走のお忙しい時期にもかかわらず

わざわざお越しくださいました皆様に、

心より感謝申し上げます。

 

妻は今回の個展で

内心最後にしたいと思っていたようですが、

ご来場くださった方から、

妻の作品を見ることのできた感謝と、

また見たいという願いのお声かけを

たくさんいただいて

揺らいでいました。

とりあえず、

今は終わった安堵感だけ味わえれば・・・

 

ところが、

家には開ける作業を待つ段ボール40数箱の山、

それに納品作業、

ご注文の作品のガラスカット等々。

個展が終わっても、やることが減りません。

 

元気にやってるから、いいかあ。

私は手伝いもせず、

行ってまいりまあす、と仕事です。

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今回の個展では、

妻のつくった作品をお持ちの方数人に

作品をお借りして展示しました。

いずれもご来場の方々にはご好評でした。

快くお貸しくださいました方々に

心より御礼申し上げます。

 

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(個展会場前のブランコ通り)

 

多くの方々のご支援で開催できました。

本当にありがとうございました。

(2015.12.9 記)