心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

No.234 森の灯り~冬

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登場人物:兎 狐 栗鼠 オコジョ 木

(言葉のないほうが楽しんでいただけるかなあ…)

 

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「美術作品と言葉」

 私は小さい頃から絵を描くのが苦手でした。

青空のつもりが、今にも土砂降りになりそうな空となり、

自分の絵を見て泣きたくなりました。

工作の仕上げには手間取り、

先生の「急がなくて大丈夫よ」の言葉に

私の頭の中はパニックとなりました。

そんな私でも美術作品を見るのは好きです。

妻がステンドを作るようになって、

美術館巡りがいっそう楽しいものになりました。

 

2014年の日展は、マスコミを賑わした事件もあり、

伝統ある日展を大幅に改組して、

「改組 新 第1回NITTN」開催の年でした。

そんな意気込みを展示された作品に感じ、

日展アートガイド2014」を購入しました。

そのガイドにあった外部審査員本江邦夫氏の言葉です。

 

特薦審議でのこと。

20名の審査員それぞれの推薦する2点の作品応援演説で

多くの作品群に今まで紛れていた一つの作品が、

急に溌剌として輝き出すという感動的体験を

述べられていました。

言葉の力とおっしゃっていました。

 

このお話に、

私自身も素人ながら深く納得しました。

かつて、画家(版画家)の吉田博の作品展で、

山の版画を楽しんでいたときに、

氏自身の言葉に作品をより深く味わうことができました。

また子ども達の描く世界があまりにも豊かで創造的で

わくわくした展覧会を観たことがあります。

子ども達の描く世界を一度言葉で掘り起こす過程を経たと

図工教師は私に教えてくれました。

今まで私は「美術作品と言葉」の密接な関係と

その重要性を何度も感じてきました。

 

とは言っても、

一切の言葉と予断のない美術鑑賞もまた

刺激的で楽しいものだと思います。

私は「森の灯り~冬」の作品をじーと観ていて、

一切の言葉と予断のない状態で作品を目にするだけの

そんな作品紹介もいいなあと思ってしまいました。

 

(2018.12.10 記)