「福寿草のアロマランプ~雪」(2015年制作 都内O様所有)
春の便りに心誘われます。
秩父に行こう。
そう妻と話し、
秩父に行きました。
秩父の今は節分草。
妻が今作っている福寿草も咲いているだろう。
山の斜面が節分草の花々に被われていました。
今まで数度訪ねましたが、
この光景は初めてでした。
園で来訪者を出迎えられる地元の方々も笑顔です。
このために一年間節分草の環境を整えてきたのでしょう。
地元の方からのふるまいの甘酒、
なんとおいしかったこと!
妻の好きな甘酒、二人して、
おかわり!
手前には、
春未だの冷気に包まれながら、
必死に花をもたげる節分草一輪。
かわいらしさの奥にひそむは野草の矜持か、
観ているこちらが覗かれるようでした。
群れて鮮やかに咲く見事さに心わくわくしました。
真っ黄色に揃った花の写真を送った妻のLINEに、
娘からの返事は「たんぽぽ?」
そう見えなくもないが、
「ほら、福寿草だよ。」
娘がここにいるなら言ってやりたいと思いました。
こんなに見事に咲いているところを他に知りません。
昼過ぎのお日様の恵みを受け取るように
光沢の薄紅色の花びらをひろげて
秩父紅が待ち構えてくれました。
「いい色だね」「かわいいね!」
柵もロープもなく、
花と会話するように写真を撮りました。
妻とついつい夢中になって撮っていたら
「お日様も傾いてきたよ」と
しぼんできた花びらに教えられました。
妻と二人、
秩父の山ふところをさまよい、
ひんやり心地よい風を受け、
野に咲く草花を愛でながら、
いっぱい元気をいただきました。
行って良かったね。
また行こうね。
「福寿草」5作目への妻の意欲も
ますます高まったようで、楽しみです。
(2018.3.15 記)