※このたび追加注文で日本青年館ホールにお納めした作品
昨年末、日本青年館ホールから再度のご依頼でした。
“今度は催事入場者のどなたにでもご覧いただけますよ。
”なんと嬉しいお言葉でしょう。
妻と大喜びしました。
※2階ホワイエと取付予定の同階階段周辺。
設置場所は2階ホワイエに続く階段近くに、
佐藤佳奈さんの書と共に展示予定とのこと。
最初はもう一作品を設置条件に合わせて、
「木の灯り」のイメージでとのことでしたが、
打合せの中で「桐の灯り」になりました。
※森林組合長さんご夫妻にご案内していただいたときの鳥海山
私は妻の作った「桐の灯り」を見ると、
秋田の鳥海山をご案内くださった森林組合長さんご夫妻を
思い出します。
妻が「桐の灯り」のデザインで2,3日行き詰まったとき、
できた!と嬉しそうに言ってきました。
桐の花の背景を鳥海山にしたら
うまく全体がおさまったとのこと。
その時、一日中時間をかけて鳥海山山麓をご案内くださった
ご夫妻の笑顔も作品に重なって見えるようでした。
妻の孤独で厳しい作品づくりには
いつも誰かの応援があるように思います。
だから、作品を作り続けていられるのでしょう。
※「桐の灯り」2017年制作
今回の「桐の灯り第貳(だいに)」は基盤が同じ物が
どうしても入手できず、妻は思わぬ苦労を重ねていました。
※前回と今回の基盤は見た目はわずかの違いですが、作る上では別作品。
できあがってみると、廊下歩行者が横から見ても
作品イメージのつかみやすいものになったように見えます。
大勢の人が行き来する賑やかな場ですが、
見る人に爽やかな感じを与えられることを願っています。
妻は基盤の違いをうまく生かしながら制作できたと、
ほっとしていました。
最初の予定よりも設置のための壁工事も
大がかりになるようですが、
いつ、どんなふうに展示されるか
楽しみです。
《ウルトラマンと桐》
今年も桐の花が咲き始めました。
私が桐の花で最も印象深いのは、
小田急線祖師谷大蔵駅北側にある広場に立つ桐です。
円谷プロが近くにあるので駅広場にはウルトラマンの像。
何度乗り降りしても広場に行くことはなかったのですが、
たまたま2年前の春、広場に行って、ウルトラマンに驚き、
そのウルトラマンのように大空を見てさらに驚きました。
「おー、こんな所に! 地上高く見事なきれいな桐!」
写真はそのときの一枚です。
この「桐」、ウルトラマンに
地球と一緒に守られているような雰囲気を醸し、
ふつふつと何故か可笑しさと嬉しさがこみ上げました。
さらに後日、地域の方から教わりました。
実はこの桐の木、
駅舎改築時に伐採される予定だったものが、
住民の署名活動で中止になり、生き延びたものとのこと。
それから、この広場の桐は私には特別なものとなりました。
20年ほど前切られるはずだった桐の木が、
今春も、駅広場でウルトラマンや地域の方々に見守られて
見事な花を咲かせているでしょう。
(2018.4.24 記)