妻が学生時代に作ったポスター。
もう45年も前のもの。
おととい二人で押し入れから探しだした。
あった、あったと二人して感激。
私は授業はサボってもグリーの練習には出た。
そんな学生時代。
後輩の妻も、グリーが大好きだった。
演奏会に妻は必ず聴きに来た。
大好きだったグリーのために描いたポスター。
妻の忘れられない作品 。
秋田で見たキクザキイチゲをモチーフにした作品
出てきた妻のポスターを見て思った。
あらー、なんか今の作品につながってるねー。
中央部のこの花、
演奏会への願いを込めた一輪?
妻は作品のつたなさを恥じていたが、
私には、
妻の現在の作品にもつながるポスターに見えた。
妻は自然の草花にふれると元気がでるという。
私にはモチーフの草花に妻の願いがこもってるように思える。
5年前、
私はこのグリーのOB合唱団に入団した。
団の定期演奏会も迫ってきた。
最近気ぜわしいのはこのためかも知れない。
以下は5年前のOB合唱団会報誌に寄せた拙文です。
「定演の舞台」
私には久しぶりの大舞台。多田作品は全7曲で30分。指揮者の目と指揮棒を見ながら必死で、練習中の指摘以外に頭をよぎるものはなかった。しかし突然、“あっ、左足、しびれてる!”気づいたときにはすでに感覚がない!まだ残り2曲。これは正座のしびれ状態…退場時左足もつれて転倒!?しかもこの大ホールに緞帳が無いと言うことは1500名の皆さんの前で大転倒!!一気に悪夢が駆けめぐった。ええい、どうにでもなれー!
幸いになんとか歌い切って終わった。退場時すべての神経とエネルギーを左足に集中。たぶん退職後これほどの集中力発揮はない。誰にも気づかれないようにソデを目指して歩き、無事に生還。ほっとした。後を続いて歩いてこられた先輩が「足、つりましたあ?」やさしく声をかけてくれた。その時、私は歌い終えたことより、そのやさしい言葉の響きに感動した。後日、その先輩も入団直後の舞台で同様の体験者と知った。
「妻の後押し」
今回、グリーOB合唱団入団と定演出演は妻の後押しがなければ、いずれもなかった。私は、横浜は遠いし、時間はないし、その都度妻に言うのだが、グリーの好きな妻にはこの日本語がなかなか通じない。それに、私の同期はもち論前後の代のメンバーの名前や歌った曲も知っている~!グリーのミサ曲も歌える~!等々迫る。私も聞き流すがなかなか手強い。とうとう入団を決めた。練習日に妻はいつも喜んで見送ってくれる。私も歌える喜びを味わって帰宅だから、今は入団して良かったと妻に感謝している。
定演の日、妻は喜び勇んで横浜みなとみらいホールに聴きに来てくれた。友達も誘って。忙しくて来られなかった息子や娘にはLINEでホールの写真を送るなど大騒ぎだ。まあ、想定内だ。だが、私が足をしびれさせながら死にものぐるいで歌っていることを知らずに“お父さん幸せそう”とのコメント付きだった。ん~…想定外の足のことは後で一応伝えた。
もう後戻りはできないが、賑やかな老後も悪くないと思う。グリーのお蔭である。私の過去の思い出だったグリーは、こうしてまた思い出を作るグリーになった。
まだ入団されてないOBの方、貴方もいかがでしょうか。
追伸
当日県立音楽堂に1100名の方にお越しいただきたいと
OB合唱団員一同練習と入場者獲得に奮闘中です。
(2020.2.2 記)
《ちょっとした後日談》
このブログを見た後輩から、次の年の演奏会は確か自分のデザインと思うとの連絡がきた。たまたま今回探したパンフレット6枚にそれらしいものがあったので画像を送った。それ!とのこと。その彼は今は広島在住。定演の練習のために早朝の飛行機に乗り込み練習に来る。その後の人生に図らずもまた交錯することがあるということも、あのグリー故でしょうか…
※第14回定期演奏会は
新型コロナウィルス対応により7月25日に延期決定。
ご来場予定されている方には、ご迷惑をおかけします。
(2020.2.22 追記)
7月の定演も中止が決定しました。
今はみんなで練習のできる日を心待ちにしています。
みな様もご健康にはどうぞお気をつけください。
(2020.4.21 追記)