目の前には
2匹の金魚。
これだけで・・・
「いいなあ」
陽光を受けて
少し元気が出て・・・
陽が落ちて・・・
徐々に変わる。
・・・・・・
「おやすみなさい」
半年前、
「活人箭(かつじんせん)」にまつわる彫刻家平櫛田中(でんちゅう)と
岡倉天心の話を知りました。
この彫刻を教科書の写真か何かで見たのは大昔のこと。
弓矢をつがえているような僧のただならぬ気迫に、妙に忘れられない作品でした。
田中は実際に弓矢をつがえている作品を出品する時、
師の天心に「こんなものでは、死んだ豚も射れまい。」と
手厳しく批評されます。
やがて田中は弓矢をはずして、
人間の心の奥底まで射抜く作品をつくりあげました。
※参照:http://bit.ly/Q1bRgt(田中美術館・田中作品)
この偉大な芸術家の話がいいなと思うのは、
私たちの社会や人間の有り様とも重っているからです。
人は目の前にないものでも、何かを感じられるし、
真意までも掴み取ることがあります。
人間はその表現を極めたり、
感じ取る感性を高めたりすることが
人を、
また人とのつながりを豊かにしていくように思えるのです・・・
2匹だけの金魚を見ていたら、
あれこれ想像してしまいました。
妻はもう完全に金魚にはまっています。
ブログでは5作品目の金魚ですが、
今は10作品目にかかろうとしています。
paleんtte(パレント)のフェアに
金魚が流れをうっていきそうです。
※フェアの紹介サイト http://bit.ly/1mIestn
(2014.4.12 記)