心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

No.195 日本青年館ホールの「木の灯り」(其の21)~最終作品「桐の灯り」完成  

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桐の花は樹上高く房状にして薄紫色に咲く。

地上で直接見ることはなかなか叶わない。

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有り難いことに、

知人から桐の花を納めた氷柱を頂いた。

驚くほどきれいな花。

冷たい桐の花にじんわり人の温もり。

 

「ローズ亭」のオーナーさんからは、

“あそこならまだ桐の花が見られますよ”と。

まさに観察に適した頃合いの花と葉。

目の高さで観察。最高だった。

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花の背景に選んだのは鳥海山

妻と昨春訪れた思い出の山。

私は鳥海山と聞いたとき、

妻と私をご案内下さった森林組合長さんご夫妻の笑顔が、

思い浮かんだ。

 

妻の作品はこうして目で見、手で触れ、

そして人との関わりで図案が出来ていく。

 

妻の作品作りをそばで見ていて、

私にはその過程がもう物語。

いつも悩んで、苦労して、時に喜びを溢れさせて、

その一コマ一コマを紡ぐように作品は生まれる。

 

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この度、ようやく

日本青年館ホールの「木の灯り」全11点、完成。

完成した次の日の朝、妻は、

いつもより遅く起きてきて「よく、ねたー」。

何気ない朝のひと言に、

ようやく出来た安堵感、

プレッシャーから解放された喜びの気持ち、

にじんでた。

私も何気ないままのように、

“よかったねー”と,

ひと言妻に応えた。

(2017.7.9 記)