心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

NO.37 八ヶ岳のパネル

 

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現地でスケッチを始めてから約3カ月、途中原画よりカットを減らし322ピースで完成。

納める前の日、出窓に置いて一日眺めていました。

「昼下がりの陽射しを受けて」

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 「夕陽を受けて」

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 「夜、照明を受けて」

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最後までラインやガラスを迷いに迷った空と雲でしたが、高みの青を入れて、スケッチしたときの白い雲と半透明のガラスの帯を入れました。ここから光がこぼれてキラキラしました。

色味の重なったオセアナガラスは想像以上に豊かな色の変化を見せてくれました。 

 

先週ご依頼主様にお納めしました。とても喜んでくださってほっとしました。

別荘に取り付けられるのは来月初めとのことでした。

ご依頼主様が隅々までお心配りされてつくられた別荘で、いつまでも可愛がってもらえるよう祈ってお納めしました。少し暖かくなりましたら別荘にお邪魔させていただきたいと思っています。

 写真&文(2013.1) ステンドグラス*あとりえ 悠* 

 

 「冬の八ヶ岳」 

10月、妻のスケッチのために二人で八ヶ岳を訪れました。快晴でした。空がこんなに高いから八ヶ岳の稜線がこんなに人を引き付けるのか、などど感心しました。スケッチポイントを探してあちらこちらまわりましたが、八ヶ岳農場から望む八ヶ岳は格別でした。

あの八ヶ岳は今どんなかなと思っていたら、八ヶ岳農場のスタッフさんがツィッターで写真を投稿されていました。冬の八ヶ岳もまた素晴らしいですね。(写真手前の横棒は1メートルほどの柵の一番上の横の棒と思われます。)

 

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昨年11月の第44回日展を見終わったとき、日本画、洋画とも山のある風景画の山はどうして雪を頂くものの出品割合がこんなに多いのか?と不思議に思いました。この年たまたまそうなっていただけかも知れませんが、「冬の八ヶ岳」も絵になりそうですね。いつか妻の「冬の八ヶ岳」なんてものも見たい気はしますが、スケッチのお供はどうするかで悩みそうです。(2013.1.28記)