エメラルドグリーンの被せガラスに節分草(セツブンソウ)と東一華(アズマイチゲ)を彫り、そのピースでいくつかの作品をつくってきました。
つくるたびに秩父のやさしい思い出と、可憐な花と、綺麗なブラストピースに心が満たされます。
この春、節分草と東一華をモチーフにしたキャンドルホルダーをご覧になった方から
「この花も一緒に彫ってほしいの」とカタクリとホタルブクロの植物画の絵葉書を渡されました。
これには私もたいへんびっくりしました。
もともとカタクリもホタルブクロも私の大好きな植物です。
拙作「『野の花洋燈』のシリーズ」に『カタクリの灯り』(未完)も『ホタルブクロの灯り』もあったからです。
ガラスの色などのご希望を伺ってご注文を受けながら、ご依頼主さまとお花の話が弾みました。
そして、ホタルブクロには様々な種類がありますが、その方のお庭で咲いているホタルブクロを作品に彫ることにしました。後日、ご依頼主様はわざわざ数本のホタルブクロを抱えるように大事にお持ちくださいました。
我が家に持ち帰ったホタルブクロの瑞々しさに驚きました。早速スケッチして、デザインを描き直しました。
カタクリとホタルブクロは白被せの半透明のガラスに彫ることにしました。
この白被せのオパックはサンゴバン社に日本向けに特注したガラスだそうでなんとも和っぽい雰囲気があります。
グリーンの面には白~アンバーのボーダーで、白の半透明の面にはグリーンを入れました。
最初に自分でイメージしていたものより、ガラスの表情が綺麗にできました。
喜んでいただけることを想像しながら嬉しい気持ちで作りあげました。
お渡しの際、つくるときのことやお花のことをお話ししながら直接手渡しいたしました。
ご依頼主様は何度も何度もお礼を言ってくださいましたが、お礼を申し上げるのはこちらなので、私も何度も何度もお礼を言いました。
写真&文(2013.06) ステンドグラス *あとりえ 悠*
「もう1つの作品発表の場、試してみました」
世の中には写真をインターネット上で保存したり、見合ったりする場があるそうです。試しにフェイスブックのアルバムを少しいじってみようと思いました。
フェイスブックを始めて1ヶ月ですが、実はすべてが初めてのことでわからないことばかりで思うようにいきません。まるで「うわー、ぶつかるー」「ブレーキ、きかないよー」「ぶつかった...」と、初めて自転車に乗れるようになった時に味わったあの気分です。(ちなみに我々の子ども時代は子供用自転車はなく、大人用自転車の三角乗りでした。)
今回のこのNo.55「野の花のキャンドルホルダー」の写真2枚を何とかフェイスブックにアップしてみました。もう少し見やすくとか、説明文が出ないとかいろいろありますが、今は載せられただけでホッとしたところです。やりながら改善を図っていこうと思います。
いつの日かステンドの良さを楽しんでもらえるものにしたいものです。
(2013.6.11記)