妻は3才になる葵ちゃんのお母様から
葵をモチーフにした灯りを頼まれました。
名前にちなんだモチーフの作品づくりは
素材のデザインだけでなく、
頼んでくださった方のお子さんへの思い等々
妻の体中を駆け巡るようです。
ようやく作品が誕生しました。
人間には一人一人名前がある!
すごいことです。
素敵なことですよね。
担任時代のことです。
2年生の教室に陽子ちゃんがいました。
とても明るく、よくお話をしてくれました。
あるとき、陽子ちゃんが言いました。
陽子の名前はね、お父様がつけてくれたのよ。
そう。いい名前だね、
と言うと、
陽子ちゃんはもう嬉しさがほとばしるように
お父様がね、
世の中を照らす明るい子になって欲しいって
つけてくれたのっ。
その時の陽子ちゃんのまぶしい笑顔、
今も鮮やかです。
人間ってすごいなあと思います。
人間は誕生した命ひとつひとつに名前をつけ
命は名前とともに生きていくのです。
地上の命で人間だけでしょう。
案外こんなところにも
人間社会は一人ひとりが大切にされる仕組みを
つくってきたと思えるのですが。
葵ちゃんへ
一瞬一瞬輝ける、その時その時を大事に出来る子に、
出会ったことに対して輝き返せるそんな子に育ってほしい。
そんなご両親の願いとともに、
どうぞ良き人生を歩まれますよう、
お祈りしていますよ。
(2014.11.5 記)