心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

No.276 妙高高原の「BONNE NEIGE (ボン ネイジュ)」その1 (取材訪問)

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妻の「コッツウォルズの蜂蜜色の家」(2012年制作)を

ご覧になった方からのこんなご依頼でした。

 

 

35年前、

お父様が始めた妙高高原のペンション。

ときには40名のお客様をお泊めし、

家族みんなで切り盛りしてきました。

昨年お父様が亡くなられた後、

ペンションの営業をやめられました。

お父様、家族の思いのつまっているペンションを

ステンドグラスにして欲しい。

 

そんなご要望に、

 紅葉の便りが聞かれるようになった頃、

雪の降る前にとあわてて、

ペンションのある妙高高原に妻と向かいました。

高原をそよぐ空気の中で、

ペンションの佇む風景を直接目にしたい…

 

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(ペンションのお客様だった佐藤明氏の描いた「BONNE  NEIGE」)
 

東京にお住まいのご依頼者から

今もペンションにお住まいのお母さまと妹さまに

ご連絡がなされていて、

私達は心あたたまる数々のおもてなしを受けました。

急な訪問にもかかわらず…

ただただ感謝です。 

 

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ペンション近くの「いもり池」
 

妻と私が感じたのは

現地を訪ねることのできた感激よりも、

ペンションを守ってこられた方々の思い。

人の繋がり、人のあたたかさでした。

 

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青い空とBONNE NEIGE 

 

妻はどんな「BONNE NEIGE」を

ステンドで表すのでしょうか。

来年5月の3回忌までに完成させるそうです。 

私はおもてなしくださったお二人を思い出しながら、

どんな作品ができるのかとても楽しみになりました。

(2020.11.25 記)