妻の「コッツウォルズの蜂蜜色の家」(2012年制作)を
ご覧になった方からのこんなご依頼でした。
35年前、
お父様が始めた妙高高原のペンション。
ときには40名のお客様をお泊めし、
家族みんなで切り盛りしてきました。
昨年お父様が亡くなられた後、
ペンションの営業をやめられました。
お父様、家族の思いのつまっているペンションを
ステンドグラスにして欲しい。
そんなご要望に、
紅葉の便りが聞かれるようになった頃、
雪の降る前にとあわてて、
ペンションのある妙高高原に妻と向かいました。
高原をそよぐ空気の中で、
ペンションの佇む風景を直接目にしたい…
(ペンションのお客様だった佐藤明氏の描いた「BONNE NEIGE」)
東京にお住まいのご依頼者から
今もペンションにお住まいのお母さまと妹さまに
ご連絡がなされていて、
私達は心あたたまる数々のおもてなしを受けました。
急な訪問にもかかわらず…
ただただ感謝です。
ペンション近くの「いもり池」
妻と私が感じたのは
現地を訪ねることのできた感激よりも、
ペンションを守ってこられた方々の思い。
人の繋がり、人のあたたかさでした。
青い空とBONNE NEIGE
妻はどんな「BONNE NEIGE」を
ステンドで表すのでしょうか。
来年5月の3回忌までに完成させるそうです。
私はおもてなしくださったお二人を思い出しながら、
どんな作品ができるのかとても楽しみになりました。
(2020.11.25 記)