妻の作品(硝子タイル)が
我が家のキッチンの壁に入れられました。
こんなことができるとは夢にも思いませんでした。
二人して感激しました。
水漏れによる修繕工事の際に、
キッチンをリフォームしました。
水漏れによる不便さも工事の煩わしさも
それらは、この感激のためにあったように思われます。
水漏れがなければ、このタイルはありませんでした。
※これまでのキッチン壁面のタイルと床に降ろされた吊り戸棚
最初は、最新システムキッチンは素晴らしい!
そう思って、ショールームに行きました。
行ってから、キッチンパネルはやめて、
これまでの壁のようにタイルにしよう!
そう決めました。
二度目のショールームは、
採用するタイルを決定するために行きました。
そこで、ガラスモザイクペンがあることを知りました。
これは素敵と、使うことに決めました。
でもガラスが使えるなら、
妻のガラス作品も入れられるのでは?
後日、リフォーム会社の担当者からの返事は、
大丈夫とのことでした。
それから、妻の奮闘が始まりました。
まず、キッチンに入れたいモチーフを二人で選んで、
妻がサンドブラスト彫刻しました。
これで終わりかと思ったら、
妻は白い被せガラスと重ねて窯で焼くというのです。
かわいそうに、
ココペリは灼熱地獄でぐったりして窯から出てきました。
シャープな体の線がライザップのビフォア状態に見え、
少し残念……
が、ご愛敬としましょう。
生活の中で
手作りの工芸的美を楽しめる満足感は格別です。
7年前の寒かった冬の日のことです。
そこで、どうして河井寛次郎は、
農作業に明け暮れしたような無骨な手、
私たち家族を支えてきたまるで親父の手、
なぜこの手をつくったのか、つくらなければならなかったのか、
とても気になりました。
「民藝運動」と「暮らしの美」を知るきっかけでした。
美は暮らしの中にある。
妻の作品作りが「暮らしの美」に
さらに近づいていけるよう願っています。
(2018.2.6 記)
追伸
今回妻の勢いはキッチンの灯りにも及びました。
灯りのモチーフはカウンターのカーテン生地の柄でした。
対の感じでちょっとおしゃれになってます…