心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

花・植物

No.19 ~硝子彫刻展に向けて~

この8月、妻は硝子彫刻展への出展作品製作に夢中でした。 と思っていたら、突然「この夏、どこにも行ってない!」と言いました。 良かった。 出展のめどが立ったようです。 写真は3点出品予定の3作目製作途中のものです。 妻の作品はサンドブラストとステ…

No.18 青い藤

2004年夏のグループ展に向けての作品です。 No.5 行灯「藤」のペンダント版です。行灯「藤」を製作する際に色違いの酸抜きピースを作っていました。(ブルーonブルーのサンゴバン被せガラス)磨りガラス風のヤカゲニーで行灯と同じように籠目模様で組みまし…

No.16 ひまわり畑にて~季節のうさぎシリーズ⑨盛夏~

こんなにまぶしい夏の光を見たのはいつぶりかしら…はるかちゃんの悲しいお話を思い出すけどひまわりは元気をくれる花なんだね。素敵な色だなぁ。。。 ずいぶん前からひまわりのモチーフで作品を作りたいと思っていました。 デザインにおこすのが難しくて長い…

No.12 紫陽花の灯り

3年前にサクラの花びらを1000ピースカットして“花影”という作品を作った時に、紫陽花もこんな風にすれば綺麗にできるかも知れないと思って 500枚をカットしました。4枚を花の形に組んでモールドに貼り付けていきましたが、7割を過ぎたところで足りなくなりま…

No.11 紫陽花のパネル

大好きな紫陽花をガラスで表現したい・・・とずっと思っていました。雨に打たれながらもじっと咲き続ける強さとひっそりと静かなさま・・・また、雨上がりの青空のもとでのあでやかさや奥ゆかしさに心惹かれます。 一昨年からデザインを始めながら、なかなか作品に…

No.10 秩父に来る春 ~季節のうさぎシリーズ⑩~

秩父の里山が好きでよく花巡りをします。桜にはまだ遠く、雪や寒さが残る秩父で出会った草花をモチーフにしました。まだ枯れ木の雑木林に雪のように群生する可憐で美しいセツブンソウ。初めて見たときからその可愛さの虜になりました。 同じ場所に、白い花だ…

No.9 野の花洋燈 「節黒仙翁(ふしぐろせんのう)」

写真 2009.02 ステンドグラス *あとりえ 悠* ~妻は大阪への準備で大忙し~ このところ妻は大好きなステンドづくりを一休み。大学准教授の友達から、「『教員から工房作家へ』という内容で学生に話してください。」と言われ、その準備に大忙し。 ステンド…

No.8 続「苺の灯り」

ご連絡したら、可愛いお嬢さまとお二人で見に来てくださいました。七草の型とガラスで、裾はピンクで上はグリーンで、とお決めくださいました。お母様と私とお嬢さまと3人のイメージが合わさった灯りです。おそろいでお休みライトも作ることになりました。…

No.7 苺の灯り   

昨年暮れの個展で、七草の小さな灯りをご覧になった方から「こんな感じで苺のランプがほしいのですが」とのご依頼をいただきました。一人暮らしを始められたお嬢さんへのプレゼントだと伺いました。お嬢さんは小さい時からイチゴが何よりも大好きなのだそう…

No.6 花野原 ~季節のうさぎシリーズ②~

雪の森でトナカイを見つめていたうさぎが 春を迎えました。 あたたかい野原にはたくさんの草花が 咲き乱れています。うさぎはお日さまをまぶしそうに見上げながら 日向ぼっこをしています。 その視線の先には…蝶々が舞っています。 野バラは満開です。 とっ…

No.5 行灯 「 藤 」

ティファニーランプの製作後、ステンドで和のテイストが表現できないかと憧れ、自分でデザインした二つ目の灯りです。描きたかったのは母の好きな藤の花と日本の古典模様で籠目です。正面は藤の花一つ一つをフュージングして(お窯で焼いて) 立体的なピース…

No.3 菖蒲を愛でる ~季節のうさぎシリーズ⑧初夏~

暑かったり寒かったりした春はいつのまにか過ぎてしまい、森の外れにはアヤメ(花菖蒲)が咲き始めました。こんなにたくさんの菖蒲、初めて見たよ。澄みきった五月晴れの青空。陽射しはキラキラと、水辺もまぶしく光ります。あちらもこちらも緑がとってもき…