ティファニーランプの製作後、ステンドで和のテイストが表現できないかと憧れ、
自分でデザインした二つ目の灯りです。
描きたかったのは母の好きな藤の花と日本の古典模様で籠目です。
正面は藤の花一つ一つをフュージングして(お窯で焼いて)
立体的なピースを作りました。
サイドはレッドonブルーの被せガラスに藤の模様を酸で抜きました。
籠目の模様は「ヤカゲニー」という和紙のようなガラスです。
六角形と三角形のピースをたくさん(400ピースくらい)作りました。
藤の部分は約300ピースです。
長く木目込み人形をしていた母に勧められて、初めてコンテストに出品しました。
ステンドグラスを始めて5年目、思いもしない銅賞をいただきました。
母が自分のことのように喜んでくれました。
思い出の多い作品です。
写真(2000年~2001年)& 文(2008年)
ステンドグラス *あとりえ 悠*
作品展会場でのことを妻は楽しそうに話してくれました。
妻を小さい時から夫婦で可愛がり、あちらこちらに連れ歩いてくれた叔父が、
『「これ、俺の姪っ子がつくったんだ。姪っ子が。あっ。ごめん。ごめん。」と
人払いをして何度も写真を撮ったのよ』と。
嬉しそうな叔父の様子が目に浮かびます。
妻もそんな叔父が今でも大好きです。
「ステンドグラスって、こういうのも作れるんだ。」
それまで見てきたステンドとの違いに驚き、
「ステンドっていいね。」と思えるようになった、
私にとっても思い出の作品です。
この作品が生み出されて、いろんなことが今日に繋がったと思っています。
2012.05.17
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