フランスで絵付けを学ばれた川崎悦子先生の
レース模様の作品は衝撃でした。
ステンドグラス発祥の地で、
養われたのは繊細な和の心だったのではと、
想像してしまう作品でした。
一気に妻の思いに火がついたようです。
この技法を習いたい!
早速川崎先生の教室に通い始めました。
それからもう5年が経ちました。
都心への教室通いは片道1時間半。
妻にはきつい道中のようで、
時間や体調と相談しながらでした。
休むことも多く、時には1年程休みが続いたり・・・
いつ辞めるのかなと思った頃もありました。
諦めなかったこと、辞めなかったことが不思議です。
そして、ようやくつくりたいものを
教室で学んだ技法で試せるところまできました。
やっとここまで辿りつきました。
《絵付け作業例1》
ガラス選びとカット(マスキングはブラスト用)
実は、私は妻がステンドを始めた頃、
美術的表現は一つの技法を極めながら
自分の作品世界を表して欲しいと思っていました。
あれもこれもと技法を駆使するのは如何かな?
そんな思いでした。
《絵付け作業例2》 剥がし
付き合っているうちに
もの想ううさぎの後ろ姿や野の花の可憐さを見て、
作品とは作家が表現したいものが最も大切で、
技法は手段の1つに過ぎないんだと思うようになりました。
《絵付け作業例3》線描き・塗りつぶし・影つけ・剥がし
妻は挑戦してできたピースをつかって
行灯を作ると張り切っています。
小紋の行灯!
いつできるのでしょうか。
秋の夜長・・・
楽しみです。
そして、それを見ながら、
私は、妻があきらめないで良かったと思うのでしょう。
(2015.10.27 記)
※25日のブログを編集中削除してしまい、再投稿しました。