心に灯るあかり *あとりえ 悠*

*あとりえ 悠*は妻・一ノ関悠子の小さなステンドグラス工房。妻のつくった作品を写真と文章で紹介します。ステンドグラスのよさが伝えられたら幸いです。

No.305 ステンドの教室~その1「仲間なんだなあ」

教室風景:島根の灯台にあこがれている生徒さんの作り途中の作品。

     ここまで来た! 

     灯りを入れて、生徒さんと妻は二人して

     大感激!

 

習われる方と妻と

作業しながらのはじけるような笑い声が

我が家に響きます。

作業しながらも互いに楽しそうで、

私はこれで良かったんだと思うようになりました。

 

私は教室開催は当分先と考えていました。

受けたオーダー作品を作ることで手一杯で

教えている余裕はとてもとても、、、

もう少し歳を経てからでも遅くない。

そう思っていました。

 

それがこのコロナ禍、

コロナだけの理由かは分かりませんが、

人づてで、又は来た人が更にお友達を連れて…

気付いたら我が家にきて妻に教わる人が

いつの間にか10人を越えていました。

 

制作技術が身につくように。マンツーマン。そして具体的に。

 

妻のやり方は

いわゆるお教室とは少し違うかも知れません。

ステンドグラスを作りたい人が

日時の相談をして決めてから我が家に来ます。

カリキュラムとして一作目はパネル、

2作目はランプなど取組む過程は決まっていますが、

作り方が身につくように教えます。

現在までの方々はほぼ皆さん初心者ですが、

自分の作りたい作品を技法を習いながら、

一作目、習い始めとはとは思えないような作品を

作り上げていきます。

作りながらステンドの制作技術を身につけていくので、

自宅でも制作できる内容が次第に増えていきます。

やがては自分だけで作れるようになることが願いだと

妻は言います。

 

「お友達と一緒がいい!」と二人で参加の方もいらっしゃいます。

 

こうして習う人が増え、

そしてステンドつくりを楽しめる方々が増えていくことは

とっても嬉しいことです。

 

妻にとってはと生徒さんというより

気持ちでは仲間なんでしょうね。

教室での笑い声を聞いていると

同じステンドを作る仲間としての距離感なんだなあって

思います。

(2023.3.31 記)